定着率向上に欠かせない!人材確保のためにとるべきリテンション施策とは?

定着率とは?

「定着率」は、入社した従業員の総数に対し、入社後一定の期間を経て引き続き在籍している従業員の割合を示す比率です。この「一定の期間」に明確な決まりはありませんが、半年、1年、3年、5年……といったタームで算出されるのが一般的です。

また、全従業員ではなく「年度ごとの新卒入社した従業員」、「正社員」などに限定して算出することもあります。定着率について、詳しくはこちらの記事も参考にしてみてください。

参照:定着率を上げる方法は?離職率の高い会社によくある「残念な特徴」を知ろう

 

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リテンションとは?

「リテンション」は直訳すると「保持」といった意味で、人事分野においては、自社にとって必要な人材に活躍し続けてもらう、つまり「人材を保持」するための経営戦略のひとつとされています。ちなみにマーケティング分野ではリテンションは「既存顧客を保持」するための戦略を指します。

離職を防ぐ対策として、まず「給与アップ」、「賞与・手当の充実」などが挙げられることは珍しくありませんが、リテンションについては働きがいや環境など「非金銭的報酬」について議論されることが一般的です。

これは日本でも終身雇用の慣習が廃れつつあることが影響していると見られます。従業員として働いていく中でも「キャリアは自ら築く」という意識が高まり、「非金銭的報酬」を重視するようになっているというわけです。リテンションについて、詳しくはこちらの記事も参考にしてみてください。

参照:リテンションとは?企業から人材を流出させない考え方とその方法を解説

 

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リテンション施策実施のメリット・注意点は?

リテンション施策実施のメリット

人材が定着しない、つまり離職してしまえば、その従業員が在職中に蓄えてきたノウハウは基本的に自社へ還元されないことになります。こうしたノウハウを外へ出してしまうリスクが軽減されることは、リテンション施策のメリットといえるでしょう。

また、従業員が離職すれば、後を引き継ぐ人員の採用や育成にもコストがかかります。逆に離職、特に早期離職が減れば、短いタームで度々これらのコストが発生することもなくなり、負担も軽減されます。

それに加えて、リテンション施策に力を入れており定着率が良好だとなれば、「長く働ける」というポジティブなイメージによる人材獲得や、「大事にしてもらえている」という実感から既存社員のロイヤリティ向上なども期待できます。

 

リテンション施策実施の注意点

メリットの多いリテンション施策ですが、それだけに相応の負担もあります。離職と同じように、職場にとどまることも従業員にとっては「人生に関わる選択」なのです。企業側もその責任を意識して腰を据え、それなりの手間やコストをかけて取り組まなければ効果が見込めません。

目立つ施策を行えば一時的には定着率などが改善するかもしれませんが、それだけで持続していくのは難しいでしょう。

 

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定着率向上につながるリテンション施策3

従業員の目線に立って「非金銭的報酬」を吟味する

経営者が「きついけれどやりがいのある仕事だ」と社業に心酔していても、従業員までそうだとは限りません。「経営者がやりがいに乗じて従業員に劣悪な労働環境や条件を強いる」ことを指す「やりがい搾取」という言葉もあります。経営者の理想や思いはあくまで経営者のもの。一般的に弱い立場である従業員に対して、一方的に押し付けてしまっていないか、改めて考えてみてください。

無記名のエンゲージメント調査など、従業員が遠慮なく自分の意向を伝えられる場を設けるのもおすすめです。従業員の目線に立って「本当に求められている非金銭的報酬」を見極めていきましょう。

 

従業員の目線に立って「人事評価・教育制度」を吟味する

テレワークの普及によってストレスが軽減された従業員もいる一方で、顔を合わせる機会が減り、直接的な業務連絡以外の相談などがしにくくなったと感じている従業員も珍しくありません。1on1ミーティングやメンター制度などの環境を整え、仕事やキャリアに対する不安を取り除く場をつくっていきましょう。

ただし、業務時間外のレクリエーションや飲み会などは「上下関係や人付き合いを盾にとった無償の拘束」と捉えられてしまうことも。あくまで「仕事に活かせる」コミュニケーションを前提に考えたいところです。

 

ここでは正社員を想定した施策を紹介してきましたが、オフィスで働く派遣社員や現場作業員にはまた違った施策が必要な場合がありますので、こちらも参考にしてみてください。

・派遣社員の定着率改善について詳しくはこちら

・現場作業員の定着率改善について詳しくはこちら

 

「従業員目線でケアする」プロにアドバイスやサポートを受ける方法も

ここまで紹介してきた通り、リテンション施策に重要なのは「従業員の目線で考える」ことです。しかし、そもそも立場の違う経営者や人事担当者にとって、社業をこなしながら従業員の真意を把握していくのは難しい部分もあります。ここは、社外のリテンションマネジメント経験豊富なパートナーの手を借りることもぜひ検討してみましょう。

ランスタッドは派遣社員の定着率改善を図る施策として、「ランスタッドケア」という独自の取り組みを実施しています。詳しくはこちらからご覧ください

 

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