[離職率改善方法]離職を防ぎ定着率を高める取り組み事例ー現場作業編

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多くの企業が課題として抱えている、派遣社員の早期離職。ランスタッドで行った派遣社員の定着に関する調査では、早期離職に頭を悩ませている人事担当者の多さが浮き彫りになりました。

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前回のコラムでは、コールセンターなどのオフィス系業務での事例をご紹介しました。ファクトリー系の職場でも、事前の情報開示や入社後のコミュニケーションは同様に重要です。その上で、スタッフが働き続けるためにはどのような職場改善が必要なのか。ランスタッドが行っている支援と、大きな定着改善につながった具体的な取り組みをご紹介します。

 

CASE1:製造業の現場で職場改善と入社後フォローを実施

ある板金・プレスを行う企業様では、現場スタッフの欠勤の多さと離職率の高さが課題となっていました。1人のスタッフが休むと他のスタッフも当日連絡で欠勤する、1人が辞めると影響を受けて他のスタッフも辞めてしまうといった状態。
お困りだった担当者様にご相談いただき、当社のコンサルタントが職場の問題点をヒアリング。スタッフの満足・不満点、企業側が改善すべき点はどこにあるのかを明らかにしていきました。

すると、現場での教育や社内ルールの認知・理解が不十分であることが見えてきました。また、欠勤や離職の直接的な原因として、職場環境への不満が根底にあることも分かりました。それは、音・臭い・作業スペースの環境といったもの。一つひとつは実に細かな要素ですが、それらが定着を妨げる原因となっていたのです。

そこで、企業側は改善活動を実施。腰を痛めて離職するスタッフが多かった作業台の低さを高く改良するなど、不満因子を取り除くことでスタッフの負担を軽減していきました。
また、当社からは板金系もしくは製造業の経験者人材をご提案。入社後は定期的なフォローを行い、不明点や不安に感じる点を丁寧にヒアリング。適宜必要なサポートを明らかにしていきました。こうしてスタッフが不満に思うことを改善し、孤立や不安から欠勤・離職してしまう事態を防ぐことで定着率を20%改善させることができました。

 

CASE2:リアルを伝えてスキルギャップを防ぎ、問題は即解決(物流業界)

「求人を出しても求める人材が来ない」というケースもありますが、入社後に「想像と違った」というスキルギャップで定着しないケースも。これは、入社前と入社後のコミュニケーションに問題があると考えられます。

物流業界でピッキングや梱包を手がけるある企業様では、入社初日から一週間ほどの間に離職する人が多いという課題がありました。契約期間3ヵ月未満の離職率は、実に68.4%にものぼっていたのです。ご相談いただいたコンサルタントが調査すると、多くのスタッフが入社前に想像していた業務と入社後の現実にギャップを感じ、離職していることが判明しました。

ランスタッドでは、事前に実際の業務内容を綿密にヒアリングします。企業のご担当者様の特性や職場環境を肌で感じ取り、求職者に説明する際には、職場環境や業務の現実についてネガティブ情報も含めて説明していくのです。
そして入社後は定期的にミーティングを行い、問題が起きていないかを細かく確認。もし問題があればそれを企業様に伝え、一つずつ問題を解決するようにしていきます。こうして企業とスタッフ両者に対しフォローできる体制を整えています。

適切なコミュニケーションと手厚いフォローにより、こちらの企業様では68.4%あった契約期間3ヵ月未満の退職率が48.4%改善。20.0%にまで引き下げることができました。

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CASE3:第三者としてスタッフに寄り添い、相談しやすい環境を作る (製造業)

製品のバリ取りや検査を行う製造業の企業様でも、同様にスタッフの早期退職に課題を抱えていました。当社のコンサルタントが調査すると「入社前はマシーンオペレーションができると思っていたが、やってみるとできない」「夜勤で社員がおらず誰に聞けば良いか分からない」とスタッフが感じていたのです。
スタッフが不満や不安を抱えながら働かざるを得なかった状況を企業に伝え、困っている場合にサポートできる環境を整備。企業と共に問題を解決していくよう取り組みました。

派遣スタッフはえてして「こんなことを言ったら怒られるのではないか」という思考に陥りがち。だからこそランスタッドのコンサルタントは、利害関係のない第三者としてスタッフに寄り添っています。そうすることで、スタッフが困ったことを気軽に相談しやすくなるという利点があるのです。

スタッフとの定期的なミーディングで課題や離職の兆候があれば、企業の担当者様にすぐに共有して解決。企業・スタッフの双方と密にコミュニケーションを取り、ともに本音で相談しやすい関係性を築くことが定着率の向上に寄与していきます。
実際にこちらの企業様では、約30%あった早期退職率が20%程度までに改善しました。

 

早期離職を防ぐための取り組みまとめ

ファクトリー系の職場では、スタッフの孤立や不安を防ぐことも大切なポイントになっています。相談できる第三者としてスタッフに寄り添い、離職の芽を早期に摘み取る取り組みが必要です。
そのためには、入社後の定期的なフォローとこまめな改善も欠かせません。スタッフが本音を話せる関係性を構築できるかどうかが、離職を減らし定着率を高めるための鍵になるといえるでしょう。

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