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【創業期のエンプロイヤーブランディング】 個性的な村人をまとめるコアバリューと支える受け皿
Coupa株式会社でもっとも社歴が長く、製品と会社への愛が溢れている山田氏。
その愛がお客様にも伝播し、Coupaの成長を強力に後押しする存在となっています。
自由でフレキシブルな働き方が尊重される一方で、共通の目標とゴールに向かい一丸となっているCoupaの、高いエンプロイヤーブランドの背景をお聞きしました。
山田 由香里氏
Coupa株式会社(https://coupa.co.jp/)
Senior Value Solution Consultant
日本オラクルにてCRMアプリケーションの導入プロジェクトに従事。その後プリセールスとして日本市場における需要や特殊要件に数多く触れ、プロダクト管理部門にて製品のローカライゼーションや新製品の日本市場ロールアウトを推進。2018年より現職。
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Coupa株式会社でもっとも社歴が長く、製品と会社への愛が溢れている山田氏。その愛がお客様にも伝播し、Coupaの成長を強力に後押しする存在となっています。
自由でフレキシブルな働き方が尊重される一方で、共通の目標とゴールに向かい一丸となっているCoupaの、高いエンプロイヤーブランドの背景をお聞きしました。
社員の挑戦を受け皿として支えるマネージャー陣
――Coupaはどんな会社ですか
やりたい事に対して、すぐ「やろうよ」と言ってくれる。「とりあえずやってみたら。失敗をしてみなさい。必要な支援はしますよ」というカルチャーです。人事階層がピラミッドではなくて受け皿になっていて、本当にサポートをしてくれます。まだ規模が小さいので、APAC(アジア拠点)にも手が届く距離感。違うラインのマネージャー陣のサポートを受けたりとか、色んなことができます。
フィードバックも、ポジティブなところも改善した方がいいところも、両方風通しが良い。ロケーションもやっている職務内容もバラバラなんですけれど、それを受け止めて同じ一つのゴールに向かっているという一体感があります。目指すゴールのためにできることは何でもやってみなさい、という感じですね。
――会社のカルチャーを教えてください
Coupaでは「ビレッジ」とか「ファミリー」という単語を使っています。本当に表現上の言い方ではなく、遠く離れていて会ったことがなくても近い距離にいて、何となく家族という感じ。
私の部署はアメリカにもヨーロッパにもAPACにもあるんですけれど、入社したときにみんなが「welcome」「welcome」と5秒位ずつ撮影したメッセージビデオをつなぎ合わせて、全員で15分位のビデオを作って流してくれたんです。
「ようこそ、村人として新しく来てくれてありがとう」とすごく歓迎されて、村、ファミリーの一員になったという感覚がありました。
日本で私はプリセールス第1号だったので、入社したときは質問する人は海外にしかいなかった。でも会ったこともない人にメールをしてもすぐ返してくれるし、何でも教えてくれる。仕事はすごくやりやすいし、ミスがあったときも親に叱られるような愛を感じます。
社員の一体感を支えるコアバリュー
――一体感が生まれる理由はどこになるのでしょう
Coupaには、3つのコアバリューがあります。Ensure Customer Success(エンシュアーカスタマーサクセス)、Focus on results(フォーカスオンリサルト)、Strive for Excellence(ストライブフォーエクセレンス)。
みんなこのコアバリューに賛同しているのと、スタートアップ企業なので「ひと旗立ててやろう」という思いをどこかしらにピースとして持っています。そういう共通点がみんなをまとめている。別に足並みをそろえようなんて誰も思ってないかもしれないけど、ロールやキャラが違っていても同じ方向に進めるところなのかなと私は思っています。
――個性的なキャラクターの人が多いのですか?
はじめは村というより動物園という感じでした(笑)。ダイバシティです。みんな見た目も違うし、食べるものも違うし、鳴く声も違うし、起きてる時間も違うっていう。それが集まって動物園というか、多様性あるコミュニティとして成立している。
私とまるっきり違う個性の人もいて、理解しきれないなっていう部分もあるけど、逆にそこがいいというか。私にはないものを持っていると思っています。
スタートアップ企業ならではの難しさとやりがい
――職務内容を教えてください
私はいわゆるプリセールス、営業担当者とペアになって、技術面や製品機能面でのご提案をしていくのが日々の職務になっています。でも創業期はやらなきゃいけないことがたくさんあるので、それ以外にも色んな隠れ職務を幅広くやっています。
例えば、アメリカでデザインされたCoupaを日本で展開するときに、機能的に日本の商習慣に合わない部分や日本の法要件に合わせていかなきゃいけない部分がある。その足りてない部分を製品開発チームにエスカレーションを上げて、機能として追加してもらうであるとか。年に3回の製品リリースのたびに、日本語の言語表示画面の翻訳のレビューをしたりだとか。USのマーケティングチームから下りてきたドキュメントを日本で使えるようなコンテンツや言い回しに修正したりと、色んなことをやっています。
――創業期ならではのやりがいや楽しさがありますね
同じことの繰り返しではなく、変化が激しくて毎日がすごいドラマティックというか。常に色んなネタがでてくるし、日々色んなことが起きて飽きない。そういうのが嫌だっていう人もいるかもしれないですけど、それが楽しいから私はずっとCoupaにいるんです。
それに外資は自由を与えられる分、何をするかは自分で、1日・週・月単位の時間割を作らなきゃいけない。私はそういう自由さが居心地がいいです。
――成果を上げるために心がけていることは?
製品の機能や技術的な新しい情報などは全部吸収しないといけないと思っています。競合他社がどういう動きをしているかとか、そういう情報は常にアンテナを立てて抜け漏れがないように心がけています。
でも結局、仕事は1人ではできないので。自分も頑張るけれど、あとは仲間とお互い気持ちよく仕事が進められるように、コミュニケーションを取るっていうことを心がけています。
多忙なスタートアップ企業の働き方
――かなり忙しいのではないでしょうか?
もちろん残業しなきゃいけないときもあるし、週末もやらなきゃいけないときもあります。かと言ってそれがしんどい訳ではありません。忙しいのは分かった上で、これを超えたら成果が得られるというのが見えているからやっていく。
みんなダラダラ仕事をするんじゃなくて、やらなきゃいけないことはやる。やらない時は、本当に電源をオフみたいなバランスの取り方が上手な人が多いように感じます。それができないと、創業期の会社では飲み込まれていっちゃうんじゃないかと思います。
私も休みは休みたいし、いっぱい寝たいので、できるだけ早く終わるように考えて作業を進めるようにしてます。睡眠時間をきちんと確保することで、次の日また100%の状態で仕事がはじめられるように。
――組織が成長していくフェーズでの課題はありますか
これから組織が大きくなると、ある程度統一のルールや仕組みが必要になるでしょう。プロセス化されてしまうことで突発的なことができなくなったり、プロセスを踏んでいるうちにパッションが無くなってしまうこともあると思います。
でも思ったときにすぐ「やろうよ」って言ってくれるカルチャーは、組織が大きくなってプロセスができたとしても、決して無くしちゃいけないんだろうなって。
社員数が増えたとしても、それぞれのロールやジョブディスクリプションが決まっていても、それでも目指している共通のゴールに向かって、それぞれの個性や持っている力を発揮できる環境は崩しちゃいけないと思っています。