【創業期のエンプロイヤーブランディング】 言語化された信念のもと団結し、世界を変えていく

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前職でBlackLineのユーザーだった竹中氏は、企業の経理・決算業務を変えるという信念で創業初期から参画しました。急成長を支える従業員たちの働き方とカルチャー、エンプロイヤーブランドとは。

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竹中 雅子氏
ブラックライン株式会社(https://www.blackline.jp/
Financial Planning and Analysis Manager

これまで20年以上にわたり会計・経理業務に従事。以前の勤務先であるグローバルIT企業にてブラックラインを導入・活用し、そのソリューションの虜となる。ブラックラインが日本法人を設立することを知り、2020年1月の立ち上げから参画。

 

前職でBlackLineのユーザーだった、FP&A のマネージャーである竹中氏。企業の経理・決算業務を変えるソリューションに魅了され、BlackLineの日本での普及を陰日向に支えています。

本来の専門領域であるファイナンス部門での活躍もさることながら、総務・法務・人事・採用の領域に至るまでロールを越えて尽力。そのチャレンジングな姿勢と実績が認められ、2021年には全社におけるMVPとして表彰されたそうです。

創業間もないスタートアップ企業の業績を急激に押し上げる従業員たちの働き方と、それを芯で支えるカルチャーやエンプロイヤーブランドについて、お話を伺いました。

 

専門領域を超えゼロから手探りでのスタート

――ブラックラインでの職務を教えてください

もともとはアカウンティングがメインで、ファイナンスも経験してきました。ブラックラインに入社してからもそこがメインではあります。しかし本当に何もない、ゼロからのはじまりでしたから、ファイナンスに限らずコーポレート関連のことを幅広く担当させていただいてきました。最初は戸惑いもあり手探りでしたが、とても大きな経験になっています。

最近になり人事や総務を担当する方が入社され、今はかなり分散されてきました。これから会社が成長していく上で、これはとても前向きな良い流れになると思います。

 

――ブラックラインはどんなカルチャーの組織ですか

色々な意見や考え方、価値観の違いがあったとしても、誰もがそれを聞く耳を持っています。お互い尊重しているので、とても働きやすい。それでいて、会社の目標に向かい一丸となっています。

USの本社や日本の他の大企業と違い、担当者がいない、担当部署がないという業務もまだまだたくさんあります。誰かが拾っていかないと前に進まない、会社のターゲットが達成できないという状態。それを一人ひとりが理解していて、「これは私がやった方がいい」と自然に思えることが、調和や団結につながっていると感じます。ブラックラインでは「これはあなたの仕事だからあなたがやって」という会話は聞いたこともありません。

 

――調和や団結力はどのように培われていると思いますか

私自身が以前の職場でブラックラインを活用し、その大きな恩恵を受けた一人です。かつての私と同じ様に世の中の多くの経理の方々が直面している大変な決算業務を、ブラックラインによって変えていきたい、経理の世界そのものを変えていきたい、経理の方々によりハッピーになってもらいたい、という思いで私たち社員は取り組んでいます。その強い思いがあるからこそ、それぞれがプロフェッショナリズムやバリューを発揮し、調和や団結力という結果となって表れるのだと思います。

 

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スタートアップならではの面白さと難しさ

―――創業期ならではの難しさはありますか

制度もプロセスも、本当に何もないところからのスタートでした。本社にはあるかもしれないけれど、日本では誰もわからないということの連続。制度がないことにすら気づかないのです。

それを大変と思えば大変かもしれないけれど、エキサイティングだと思いながら取り組んでいます。本社からも「日本が成長する上で何が足りない?」「どうサポートすればいい?」という姿勢を常に感じられるので、協力を仰ぎながらできるのも楽しみの一つ。
自分の意見がすぐに通る風通しの良さもありますし、今の段階は社員一人一人のモチベーションがダイレクトに経営の方向につながるので、とてもやりがいを感じます。

 

――創業期の企業は多忙なイメージがあります

もちろん、締め切りに間に合わせるために無理をする時期というのはどの職種でもあります。特にUSとやり取りが増えると、早朝の対応や、日本の土曜日の朝(USの金曜日の夕方)までにどうしても確認が必要なことなども出てきます。

そういうこともあるのは事実ですが、一番の目的はブラックライン・ジャパンの目標に向かって自分が何をしなければいけないのかということ。レスポンシビリティやゴールがきちんと定まっているので、それを達成するために自分がどの時期にどのポイントで何をすれば良いのかは明確です。

スケジュールが立てやすく、きちんとアウトプットをすればあとは自分のプライベートときっちり分けて働くことができています。必ずこの日は出社しなければいけないといった決まりもないので、通勤時間をプライベートに回せるのも大きなメリットですね。

会社は「Work from Anywhere」を掲げていて、海外や日本の各地から働いているメンバーもいます。私は完全に在宅で仕事をしていますが、全国にたくさん拠点があるシェアオフィスも活用できますし、学級閉鎖でお子様が自宅にいる社員はシェアオフィスに行き集中して仕事をするなど柔軟に働けています。

 

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社員のベネフィットのための制度拡充

――働きやすい制度があるのですね

最近ブラックライン・ジャパンではじめて社員にお子様が生まれ、育休取得第一号は男性社員でした。慶弔見舞い規定は、そのお子様をきっかけにできた制度です。さまざまな制度をこれからも作っていきたいと考えています。

 

――福利厚生はどのように充実させていますか

できれば一人でも多くの社員の声を汲み取って制度につながればいいと思います。しかし全部を実現するのは難しいので、その中でも実現可能なもの、大きな効果を期待できるものを考えながら進めています。

例えば401k(確定拠出年金)の制度も最近作りました。今いる社員のメリットにももちろんなりますし、これから採用を進める上でも大きな特典になるのではないかということで。本社の人事の方でも「それはぜひ進めた方がいい」と後押ししてくれたので、実際に動き出してから実現までが非常にスムーズでした。

また、これまでも資格取得などのための教育補助はありましたが、公認会計士や税理士のような資格を保有している方には、資格維持のための費用補助なども最近導入しています。さまざまな特典が受けられる、外部の福利厚生サービスにも加入しました。
部分的には後追いになりながらも、何かをきっかけに制度を作ったり、福利厚生を充実させていったりという動きがあるので、今後もニーズを見ながら整備していければと思っています。
 

(肩書きは取材時のものです)

2021年エンプロイヤーブランドリサーチ国内レポートダウンロードはこちら

 

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