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「プロフェッショナル派遣」を活用して多様化する働き方に対応する方法とは?
弊社では日々さまざまな企業様と採用やお仕事に関する多くのご相談をいただいています。その中でも最近特に多いご相談が、働き方の多様化に伴った人材確保の難易度が上がっているということについてです。
そこで今回はランスタッドでも新しいサービスである「プロフェッショナル派遣」のアソシエイトディレクターのナイルイ チェン(Nairui Cheng)に、採用手法の変化などについて、担当編集者がインタビューをしてみました!
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Index
コンサルタント紹介
企業と個人をとりまく環境の変化
多様化する働き方に対応する「プロフェッショナル派遣」とは
「プロフェッショナル派遣」が活用できるシーン
「プロフェッショナル派遣」の活用事例 外資系老舗エネルギー業界メーカー様
編集後記
ランスタッドの「プロフェッショナル派遣」の特徴
コンサルタント紹介
<ナイルイ チェン(Nairui Cheng)>
世界トップクラスの技術系大学であるインペリアル・カレッジ・ロンドンを卒業。機械工学修士号所持。英語、日本語、中国語(北京語)を流暢に話すトリリンガル。
「プロフェッショナル派遣」領域での豊富な経験を持ち、ITコントラクトポジションやエグゼクティブポジションなど、多くの企業をサポートした実績を持つ。
企業と個人をとりまく環境の変化
───パンデミックはもちろん、ここ数年で急速に企業と個人、両方を取り巻く環境が変化していると思いますが、どの様に変化してきているのでしょうか。
2019年に発生し世界中に大きな影響と変化をもたらしたパンデミックにより、日本でも多くの企業様と個人様が働き方や勤務形態の見直しをされました。時差出勤や在宅勤務、リモートワーク、お子様やご家族の看護やケアに利用できる特別休暇などの新しい制度の導入をしたり、既存の時短勤務などの制度をより利用しやすくするように条件を見直したりと、みなさまの就業されている企業やでも変化があった方は多いのではないでしょうか。
また、パンデミックとの直接の関係はありませんが、近年ではこれまで大半を占めていた年功序列での終身雇用形式に基づいた就業カルチャーが薄れつつあり、よりビジネスパーソン1人ひとりが主体的にキャリア形成やライフワークバランスを作る傾向があります。そのような流れの中で、よりフレキシブルで自由な働き方を選択したり、ライフステージに合わせて働き方を変更したいと希望する方が増えてきています。一方で、企業様も昨今のVUCA時代(不確実性が高く、変化も速く、予測が困難な状況)においては、ビジネスの状況に応じて柔軟に人材・人員の確保が必要になってきています。
多様化する働き方に対応する「プロフェッショナル派遣」とは
───環境が大きく変化し、人々の考え方も多様化しているのですね。その様な状況に対応できるという「プロフェッショナル派遣」とはどのような手法なのでしょうか。
多くの企業様では、特定領域の経験や知識を豊富に持ち、主体的に意思決定を含めた業務を行ったり、フルタイム勤務のポジションを採用する場合、一般的には正社員での中途社員採用や就業を想定されることが多いようです。また、週で数日など勤務日数や時間に柔軟性を持たせたり、社員の指示に沿って幅広くサポート業務を行っていただきたいポジションなどを採用する場合は、派遣社員での採用や就業を想定されることが多いのではないでしょうか。ですが、上記のような社会の変化の中では、より企業様・個人様双方のニーズが複雑化し、適切な人材・仕事を適切なタイミングで採用・確保することは非常に重要な課題となってきています。
「プロフェッショナル派遣」は、このような環境や働き方の多様化などの背景から誕生した新しい形式です。上記で述べたような、正社員と派遣社員それぞれの良い点を兼ね備え、派遣社員の雇用形式でありつつ、特定の領域での経験や知識が豊富なプロフェッショナル人材を一定期間雇用する事ができるものです。
派遣雇用のため、「プロフェッショナル派遣」スタッフ様へのお給料は時給でのお支払いとなります。一般的な派遣料金よりも金額は上がりますが、ハイスキルな方々を特定の期間に限定してご勤務いただくことができるため、企業様と個人様の様々なニーズに応じてご就業いただくことができる点がメリットです。反対にデメリットとしては、派遣雇用のため3年以上雇用する事ができない点です。永続的に在籍していただきたい場合には、正社員雇用に切り替える紹介予定派遣雇用形式で採用する必要があります。
「プロフェッショナル派遣」が活用できるシーン
───柔軟に活用できそうな「プロフェッショナル派遣」ですが、具体的にはどういった場面での活用が適しているのでしょうか。
この「プロフェッショナル派遣」形式は欧米諸国では比較的一般的ではありますが、日本国内に限るとまだそれほど浸透していないというのが現状です。ここでは具体的にどのようなシーンで活用することが適しているのか、いくつか事例をご紹介します。
①重要ポジションの方が急に退職になってしまった
人事部長・経理部長・営業責任者の様な各部門のトップのポジションなど、事業を運営する上で重要なポジションの方が、残念ながら急にご退職をする事になってしまった、ということは残念ながらどの企業でも起こり得ることです。このような重要ポジションであればあるほど、必然的に業務内容の難易度や必要なスキルが高くなるため、すぐに後任を社内からアサインしたり登用することが難しく、外部から採用をしようとしてもなかなか適した候補者に出会えなかったりと選考に時間を要してしまうことが多くあります(一般的に選考期間は3~6カ月、場合によっては1年など長期に渡るケースもある)。採用が確定しても入社までに数カ月を要し、重要ポジションの人材が不在の期間ができてしまい、その間業務やビジネスが滞ることになると企業にとっては大きなリスクとなってしまいます。このような状況の時に、豊富な知見をお持ちの「プロフェッショナル派遣」スタッフ様に、後任が確定するまでの間の緊急時のピンチヒッターとして一時的に就業、サポートしていただくことができます。
②期間限定のプロジェクトに従事してほしい
特にエンジニアリング・IT開発などの領域で多くありますが、事業の立ち上げや開発プロジェクトなど、一定期間に限定して行われるプロジェクトが予定されている企業様も多いのではないでしょうか。IT以外の業界でも、新しい事業を立ち上げたり既存の事業のDX化や再編など、プロジェクトチームを組成する企業様は多くあると思います。このようなプロジェクトの期間は数カ月~数年と幅があり、且つプロジェクトの内容によって、必要な人材のスキルや経験、人数なども大きく変動することが大半です。このプロジェクトメンバー全員を自社の正社員だけで組成することは企業にとって非常に難易度が高く、プロジェクトをどの様に運営していけば良いのかお困りの企業様が多くいらっしゃいます。また、個人様としても、経験したい業務や興味があるプロジェクトのみに携わるお仕事をしたいとお考えの方も多い状況です。
このようなプロジェクト単位での人材確保や補充の際にも、「プロフェッショナル派遣」という形式はフレキシブルで適した手法と言えます。
③管理職やエグゼクティブの休職サポートをしたい
冒頭でもお伝えしたように、働き方や1人ひとりのキャリア形成に対する考え方の多様化、世界的なパンデミックの影響もあり、様々な理由で産前産後休暇・育児休暇・看護休暇・介護休暇などの長期休暇や一定期間の休職を選択する方々が多くいらっしゃいます。もちろん全社員にその可能性はありますが、管理職やエグゼクティブポジションの方々は年齢やライフステージからもそのような状況になる確率が、若手のメンバークラスよりも高いのが実情です。休職や長期休暇は一般的に数カ月~1、2年程の範囲に収まるため、新しく社員を採用するという選択肢をとることが難しく、復帰後もその方のご活躍を期待されている場合がほとんどではないでしょうか。
このような場合に、休職期間中のみを「プロフェッショナル派遣」スタッフ様にサポートいただくという方法も適しています。
ここにあげたケースはあくまで一部ではありますが、「プロフェッショナル派遣」はこのように企業様・個人様双方にとってフレキシブルで多様化するニーズに応じた採用・就業形式だと言えます。
「プロフェッショナル派遣」の活用事例 外資系老舗エネルギー業界メーカー様
───これまでサポートした企業様の中から、具体的な事例をご紹介ください。
実際に弊社にご相談をいただき、「プロフェッショナル派遣」をご活用された事例をご紹介します。
状況と課題
その企業様では残念ながら人事部長(CHRO)がご退職をすることになってしまいました。後任の方を外部から正社員の中途採用で採用するため、いくつかの人材紹介エージェントや広告媒体を利用して募集をされていましたが、難易度が高い重要ポジションでもあるため、なかなか適した方とお会いできず、人事業務が滞り、困っていらっしゃいました。また、会社全体でチェンジマネジメントプロジェクトも動いており、人事部門も連携していたため、そのプロジェクトを滞らせないためにも人事部長ポジションを即戦力として任せられる方に至急来ていただく必要があったという状況でした。
ご提案
弊社のコンサルタントが企業様の状況やご要望などを詳細にヒアリングさせていただき、どのようなサポートが適しているか検討した上で、「プロフェッショナル派遣」形式で人事部長を採用することをご提案しました。人事業務は日々発生し、滞らせることができない非常に重要な業務です。人事領域に強みと経験を持つ「プロフェッショナル派遣」スタッフ様であれば、この人事業務全般を即戦力としてご対応いただくことができるので、他の経営陣はチェンジマネジメントプロジェクトの推進や、関連して発生する様々な問題の整理・解決に注力をすることができるためです。また、「プロフェッショナル派遣」スタッフ様に目の前の業務に対応いただければ時間的な余裕ができるため、後任の正社員での中途採用選考も焦る必要がなく、じっくりと本当に適した方を見極めて採用することができます。
結果
「プロフェッショナル派遣」採用をご提案後、ランスタッドの「プロフェッショナル派遣」専門チームは、担当コンサルタントより企業様の状況を改めて詳細にヒアリング。必要な経験やバックグラウンドだけではなく、お人柄や志向性などのソフトスキルなどを含めて詳細にターゲティングをしました。その後、迅速に「プロフェッショナル派遣」の候補者様をサーチ。企業様からご相談をいただいてから約2週間で、人事部長や経営企画ポジションでの経験が豊富でバイリンガルの「プロフェッショナル派遣」のスタッフ様をご紹介することができました。その「プロフェッショナル派遣」スタッフ様は即日その企業様での就業を開始。企業様からのご協力もあり、社内状況を即座に理解してキャッチアップし、緊急度が高く困難な時期をそれまで培われてきた豊富な経験と知識を基に乗り切られました。
企業様は『とても困っている時に即座に就業を開始してくれて、豊富な知識と経験をフル活用してくれた。その結果、グローバル本社も日本支社も両方を助けてくださって本当に助かりました。』と、「プロフェッショナル派遣」スタッフ様の高い力量とフレキシブルさに感謝されていました。「プロフェッショナル派遣」スタッフ様も『過去に経験した状況と類似していたため、これまでの知見を即座に活かすことができた。企業に貢献している手ごたえとやりがいを感じながら楽しく仕事ができました。』と、双方共にお喜びいただくことができました。
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編集後記
「プロフェッショナル派遣」は企業様・個人様それぞれのニーズや状況に併せてフレキシブルに活用でき、これからの社会にとって需要が更に上がると予想できる、新しい採用・就業手法です。働き方やニーズの多様化に伴い、これから更に注目される手法であることは間違いないと私たちランスタッドは考えています。
今後の採用・就業の新しい形として、「プロフェッショナル派遣」を選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。
ランスタッドの「プロフェッショナル派遣」の特徴
ランスタッドの「プロフェッショナル派遣」では、企業様・個人様の課題をしっかりとお伺いした上で適した手法やソリューションをご提案しております。初めて派遣採用を検討している企業様や、初めて「プロフェッショナル派遣」スタッフとして就業を検討されている個人様へもしっかりとご説明をしながら、ご提案をして参ります。
ご興味がおありだったり、より詳細な情報がご入用な場合は、是非お気軽にお問い合わせくださいませ。
*バイリンガル・トリリンガルなど多言語対応可能
*日系企業/外資系企業、幅広い業界へ精通したコンサルタントが多数在籍
*「プロフェッショナル派遣」だけでなく、その他の採用手法や組織開発など幅広いサービスをワンストップでご提案
*グローバルマーケットだけではなく日本マーケットや業界マーケットなど、豊富な情報や知見を基にしたコンサルテーション