有事対応の「政策断行内閣」 第2次岸田改造内閣の布陣 厚労相は加藤氏、労働担当は羽生田氏ら

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岸田文雄首相の第2次改造内閣が8月10日に発足しました。19閣僚のうち14人を交代させる大幅な刷新を図り、即戦力を重視した布陣でコロナ対策と社会経済活動の両立を構築する構えです。

岸田首相は「数十年に一度とも言われる難局を突破するため、経験と実行に富んだ新たな政権を発足させた」と狙いを強調し、「有事に対応する『政策断行内閣』」と銘打ちました。巨大省庁の代表格で重要ポストの厚生労働相は、3度目の登板となる加藤勝信氏が務めます。厚労省を中心に、新内閣の全体像を整理します。

 

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閣僚ポストは19。「刷新」のイメージを前面に出した一次内閣と異なり、「派閥均衡型」で比較的議員経験が長いベテランを登用しました。女性閣僚は改造前と同じ2人。70代3人、60代11人、50代4人、40代は1人で、閣僚の平均年齢は62.65歳。閣僚を補佐する副大臣は計26人、政務官は計28人です。

厚生労働省の政務三役は、3度目の登板で官房長官も務めた加藤厚労相をトップに羽生田俊(自民)、伊佐進一(公明)両副大臣、畦元将吾(自民)、本田顕子(自民)両政務官が補佐。伊佐副大臣と本田政務官は内閣府も兼務します。加藤氏は、東大卒業後、大蔵省(現財務省)に入庁。03年に比例中国ブロックで衆院初当選。現在は小選挙区で当選7回(岡山5区)。「一億総活躍担当相」や「働き方改革担当相」を務めた後、2017年8月に厚労相に就任し、「働き方改革関連法」の成立に注力。
自民党の総務会長を経験した後、19年9月に厚労相に復帰。また、菅義偉内閣で官房長官を務め、今回、3度目の厚労相に就任しました。

就任会見では、終始、持ち前の安定感を披露。「暮らしに密着した重たい責任のある仕事だ。3回目の厚労相だが、初心に立ち戻って話を聞き、目の前の課題にしっかり取り組んでいく」と強調。また、雇用労働関係について「同一労働同一賃金の実現や長時間労働の是正をはじめ、中途採用や経験者採用の抜本拡充などの働き方改革の推進。さらに、副業・兼業、フリーランスなど多様な働き方で働く人の目線に立った雇用環境のルール作りを整備していく」と述べました。

加藤厚労相を支える副大臣と政務官は2人ずつ。自民の副大臣は羽生田俊(はにゅうだ・たかし)氏。1948年、群馬県前橋市生まれ。74歳。東京医科大医学部卒。参院比例2期。19年の任期満了時点で71歳となっており、70歳定年制(比例)の党規約があるものの「特例公認」されました。公明の副大臣は伊佐(いさ)進一氏。1974年、大阪府守口市生まれ。47歳。

東大工学部卒。衆院大阪6区、当選4回。97年に科学技術庁入庁。05年に文部科学省研究開発局宇宙開発利用課長補佐を務め、12年の衆院選で初当選。政務官は、畦元(あぜもと)将吾氏。1958年広島県広島市生まれ。64歳。国際医学総合技術学院卒。衆院2期。岸田首相の地盤となる広島市出身。もう一人の政務官は、本田顕子(あきこ)氏。1971年、熊本県生まれ。50歳。星薬科大学薬学部卒。実父は元参議院議員の本田良一氏。19年の参院選で比例当選。日本薬剤師連盟の組織内候補です。

取材・文責 アドバンスニュース

 

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