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【インタビュー】キングジムが語る「勤労感謝ウィーク」 「サンクスドーナツ」がつないだ、本社とグループ会社の“顔が見える”関係
なぜ今、「感謝を伝え合う文化」が組織に必要なのか?
働き方の多様化で、従業員エンゲージメントの重要性が高まっています。ランスタッドの調査では、働き手の約24%が「職務への評価と感謝」がモチベーション向上につながったと回答しました。11月23日の「勤労感謝の日」に合わせ、感謝を伝えるランスタッドの「勤労感謝ウィーク」。今回は、文具事務用品メーカーのキングジムによる2024年の活用事例をご紹介します。
2025年 勤労感謝ウィークの詳細はこちらから
「サンクスドーナツ」の写真撮影・共有が社内の結束を強めるきっかけに
キングジムの勤労感謝ウィークへの取り組みの根底には、新社長が掲げる「従業員エンゲージメントは売上や利益と同じように大事だ」という強い想いがあります。この想いは「サンクスドーナツ」というユニークな取り組みを通して全社に広がりました。その舞台裏を、キングジム人事部の松井様、青柳様が語ります。
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【お話を伺った方】
株式会社キングジム
人事部 人事課長 松井 隆弘様 松戸人事総務課長 青柳 早紀様 |
ー キングジムについて教えてください。
松井様:キングジムの主な事業は文具・事務用品の製造販売です。海外に3つの生産拠点を持っており、厚型ファイルやPP製のファイルを中心とした文房具を製造しています。また、30年以上にわたり電子文具「テプラ」を国内で販売しています。
ー 勤労感謝ウィーク参画のきっかけはどのようなことだったのですか。
松井様:2024年9月、常務執行役員 開発本部長だった木村美代子が代表取締役社長に就任しました。木村はことあるごとに「従業員エンゲージメントというのは、本当に大事だ。売上や利益と同じように大事なものだ」と発信していることもあり、勤労感謝ウィークのコンセプトに共感したのがきっかけです。従業員エンゲージメント改善のための具体的な取り組みもさまざまな形で進んでおり、従業員も意識が変わってきたのを感じています。
ー 勤労感謝ウィークで開催されたイベントについて教えてください。
松井様:主に次の3つの取り組みを行いました。
取り組み1 社長からの感謝のメッセージ
社内コミュニケーションツールで勤労感謝ウィークのチャンネルを作成し、「社長から全従業員への感謝のメッセージ動画」を配信しました。全従業員に見てほしいと考えたことからなるべく短く、1分少々でまとめてもらいました。
取り組み2 サンクスドーナツの配布と写真投稿
最も反響が大きかったのがこの取り組みです。「会社が従業員へお菓子を配る」ということ自体がこれまでになかったことでしたから、社員はかなり驚いたのではないでしょうか。ちなみにサンクスドーナツの配布を提案したのは社長本人でした。
写真投稿については、「ドーナツをみんなで持っている、あるいは食べている写真を撮って、社内コミュニケーションツールへ投稿してください」というシンプルなルールだけを伝えて実施しました。ところが実際には、自主的にマスコットキャラの「キングファイルくん」の被り物を用意したり、お揃いのポーズをとったりと、皆さん趣向を凝らした写真を共有してくれました。お互いにアイデアを出し合いながらこの企画に参加してくれたことが、社内の結束にもつながったのではないかと感じています。
また、投稿した写真を従業員全員が見られて、コメントやリアクションができるようになっていたのも良かったようです。写真を共有することで、本社だけでなく、「海外にある子会社と本社」や「子会社同士」といった、普段はなかなか直接交流のもてない間柄でも「普段メールでやり取りをしている方の顔が初めてわかった」といった従業員同士のコミュニケーションが生まれていました。

取り組み3 従業員向けの自社商品の特別割引販売
自社商品を販売しているECサイトで、従業員が特別割引価格で購入できる仕組みを作りました。これは会社から従業員への感謝の気持ちを直接的に還元する企画です。
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直接顔を合わせる機会も、コミュニケーションツールも活用して関係を深める
ー 勤労感謝ウィーク以外にも、社員のエンゲージメントを高めるための取り組みはありますか。
松井様:2024年9月に、初めてエンゲージメントサーベイを実施しました。そこで得た「会社への意見」の中から会社としての課題を抽出し、年明けからいくつかのエンゲージメント向上施策を継続しています。
例えば「従業員と上司の意思疎通が十分でない」という意見が多数あったことから「1on1ミーティング」の実施に注力し、月1回以上は1対1で話をする機会を作っています。話す内容は会社のことでも、仕事のことでも、プライベートでも自由ということにしていますが、上司から部下に対して、日頃の仕事ぶりをねぎらう機会にもなっているようです。
青柳様:従業員間のコミュニケーションを促進するため、社長交代を機に毎月1回、30分程度の全社朝礼を始めました。現在は業績報告や各部門からのプレゼンなどを行っていますが、アンケートで従業員の声も聞きながら、内容の改善を図っています。
コミュニケーションの促進というところでは、社内コミュニケーションツールも大いに活用していますね。「トップからのメッセージ配信」や「部署ごとの情報発信チャネル」などを運営することで、従業員のエンゲージメント向上に貢献しています。
例えば、物流部の「物流部Times」というチャンネルでは、動画で物流の仕事を紹介するなどの取り組みをしています。手が込んでいて面白く、バックオフィスではなかなか知る機会がない物流について理解が深まるので、個人的にも楽しみにしています。従業員からのリアクションボタンもたくさん押されていて、交流のきっかけになっているのを感じますね。
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「勤労感謝ウィーク」は取り組みやすい一方で手応えもしっかりある
ー 今後の従業員エンゲージメントや、勤労感謝ウィークに関する取り組みについて考えていることはありますか。
松井様:従業員エンゲージメントに関しては、最近、定年後の嘱託社員なども多くなり年齢層が幅広くなっているので「階層別研修」を強化したいと考えています。例えば20代の若手社員には「今後のキャリアを考えるきっかけ作り」、定年が見えてきたベテラン社員には「退職まで生き生きと働くためのモチベーション作り」といった、そのポジションならではのテーマを考えているところです。
勤労感謝ウィークについては、サンクスドーナツと写真投稿の企画が好評だったので2025年も継続したいと考えています。他にも社内の「感謝の輪」を広げるために、新企画として「感謝のメッセージを贈ろう」と題して、社内の仲間宛の「感謝のメッセージ」を投稿してもらい、集まったメッセージを社内に共有・公開する企画を実施します。
昨年「勤労感謝ウィークに参加する」と決めた時点では、何から手をつけたらいいかわからない状況でしたが、人事部や経営層も巻き込んで形にすることができ、好評を得ることができました。「勤労感謝の日に合わせて感謝を伝えよう」というコンセプトはわかりやすいですし、取り組みやすい一方で手応えもしっかりあり、何もしないのとはずいぶん違うと実感しています。ぜひおすすめしたいですね。
青柳様:これまで勤労感謝の日をあまり意識したことがなかったのですが、勤労感謝ウィークの取り組みをきっかけに「勤労感謝とは?」や「働くとは?」といったテーマについて考えることができました。従業員の皆さんに、こういった「いつもと違う行動をしてみる」きっかけを提供できる、非常に意味のある企画になったと感じています。
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【第2回 おしごと大喜利フェス】笑いと感謝で職場を明るく!
ランスタッドでは、「勤労感謝ウィーク2025」の一環として、10月28日(火)~11月23日(日・祝)まで「第2回おしごと大喜利フェス」をX(旧:Twitter)上の【おしごと大喜利専用アカウント】 @randstadthanks にて開催しています。働く人々に、ちょっとした笑いと憩いをお届けすることを目的に実施するもので、職場の日常を舞台にしたお題にハッシュタグ #勤労感謝大喜利2025 を添えて回答いただきます。
今年のお題は「感謝のメール」、「離職率」、そして「会社の冷蔵庫」をテーマにした3つの場面から
今年のお題は下記の3つで、日常の仕事の中で起こり得る場面から、誰もが共通のイメージを浮かべやすい内容といたしました。日頃の業務で遭遇する「あるある」や、理想の働き方に関するユーモアあふれる視点で、皆さんの「名回答」をお待ちしております!
| 【お題 A】 お客様からの「ありがとうメール」の中に、しれっと書かれていた「余計な一言」、なんと書いてあった? 【お題 B】 離職率90%だった会社が、 1年で離職率1%に! …さて、会社の何がどう変わった? 【お題 C】 職場の冷蔵庫で見かけた「謎の付箋紙」、 何が書いてあった? |
仕事にまつわる楽しい回答が昨年も数多く寄せられ、大いに盛り上がりました。
今年も皆さまの斬新な回答をお待ちしております。
投稿の際は、必ずハッシュタグ #勤労感謝大喜利2025 をつけてご参加ください。詳しくは、勤労感謝ウィーク2025特設ページをご覧ください。
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勤労感謝ウィーク2025 開催概要 【期間】2025年11月10日(月)~23日(日・祝)
【参画企業】株式会社アドワールド、株式会社エイブルコーポレートサービス 他、ASMLジャパン株式会社、株式会社キングジム、小林製薬株式会社、株式会社サーラコーポレーション、株式会社SAKURUG、シロタ・ウェルス・アンド・ウェルビーイング・アドバイザーズ、ぜんち共済株式会社、大東ガス株式会社、株式会社ティアフォー、日本製紙クレシア株式会社、ランスタッド株式会社、株式会社ロッテ 、YKK株式会社 黒部事業所(50音順、2025年10月29日現在) 【後援】 オランダ王国大使館、在日オランダ商工会議所 【応募締切】 2025年11月1日(土) 【参画費】 無料 |

