「ここで良かった」と思われる工場を目指して。“健康”と“成長”を重視したエンプロイヤーブランディング

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約200人のスタッフが働くポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社の群馬工場。長年にわたり人気を継続している缶コーヒーなどの飲料やインスタントスープ、そして新商品の豆乳ヨーグルトなど、多くの生産ラインが稼働しています。

約30年にわたりこの地で操業を続けている工場の、エンプロイヤーブランドの取り組みとは。工場長の大崎清氏に、エンプロイヤーブランディングの方針や現状の課題、そしてこれから目指す姿についてお話を伺いました。

インタビュー動画はこちら

 

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大崎 清氏
ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社
生産本部 群馬工場
工場長

 

※以下は、インタビュー動画を記事としてまとめた内容となります。

多様な人材が働く食品工場での「従業員満足」

――こちらの工場ではどんな人材が働いていますか?

群馬工場は操業開始から約30年が経っています。その頃から勤めている長い方はもう50歳前後。一方、新商品の製造ラインが新たにできたこともあり、ここ2〜3年で入って来た若手社員も多数活躍しております。外国人の方もいますし、正社員以外にも短期非正規雇用の方もいたりと、非常に多様性のある職場ですね。

 

――従業員のために、どのような取り組みを行なっていますか

地球環境への配慮や地域貢献といったものは大前提として、ポッカサッポロのサステナビリティ視点の取り組みとして「健康」を掲げています。私共は「お客様の健康」にまつわる商品を製造していますが、まず働く従業員が健康でなければ、お客様の健康のための商品やサービスをご提供できないと考えているからです。

 

そのために、職場の暑さ対策といった物理的な環境や、外部の生活習慣病検診の活用など、健康に配慮した環境整備に取り組んでいます。心の対応としては、ストレスチェックや保健士への相談。さらに働き方の環境として、シフトの見直しに取り組んでいるところです。現在この工場では昼も夜も・土曜も日曜も生産ラインが動いていますが、この生産体制の見直しを検討しています。

 

また、工場には閑散・繁忙がありますので、閑散期にはある程度まとまった有給休暇の取得をできるように配慮したり、計画有休を見える化して取得を推進したり。会社の仕組みとして、社員は5年に1回5日間の特別休暇を取ることができる「ライフステージ休暇」がありますので、そういった休暇もいろいろなことに活用してほしいと考えています。


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「この工場で働いて良かった」と感じてもらえるように

――エンプロイヤーブランディングのために大切にしていることは?

社員が「この工場で働いていて良かった」と実感できる工場にしていきたいと常々思っています。そのために、成長が実感できるような育成方法や環境作りを目指しています。働く意義として、当然お金をいただくということがありますが、自己成長が感じられる職場でなければ、働き続けることは難しいのではないかと考えているからです。

 

工場には人の手による作業がたくさんあります。それをできるだけ自動化・デジタル化することで時間を捻出し、その時間を自身の成長のために使ってもらえるようにしようと取り組んでいます。また、ベテランからのOJTにより技能を習得してもらうなど、「成長しているな」と感じてもらえるよう工夫しています。

 

――成長を促すための仕組みはありますか

資格取得や研修への参加を推進しております。工場の操業に必要な資格や役に立つ研修についての情報を共有し、本人から希望があった場合や、必要に応じては我々から打診したり会社で費用負担するなど、本人の成長につながるような資格・研修に積極的にチャレンジしてもらうようにしています。

 

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エンプロイヤーブランディングの鍵は「成長実感」

――取り組みを進める上で課題や難しさはどんな点でしょう

ベテラン社員に続いて他の若手を引っ張っていってもらえるようなリーダー人材の育成と、ベテランから職歴の浅い社員への技術伝承に課題を感じています。何か問題が起きた時に、若手社員ではベテランに比べるとどうしても真因にたどり着くまでの時間がかかったり、トラブルが再発してしまうということがあります。

 

そのギャップを埋めるような“学ぶ機会”を設けて現場で育成していくことで、「トラブル対応ができるようになった」「以前の自分より成長できた」と実感できるようになると思います。実際に、そういった育成を通じて、社員の満足度は上がってきていますね。

 

また、もし会社のストレスチェックなどで課題が見つかれば、人事総務部の方から工場長の私の方にフィードバックがあります。実際に一番現場を知り、運営している係長にも共有し、問題があれば改善する対策を一緒に考えて、課題解決していくようにしています。

 

――正規雇用の社員と派遣社員で違いを感じますか

基本は人間、なんらかの成長意欲はあると思いますので、正社員も派遣社員も、根本は変わらないとは思っています。各階層で求めるものがありますので、そこを明確に示し、挑戦する機会を設けて、成長していると実感できるようなサイクルにしていきたいと思っています。

 

「派遣社員だからここまでしかできない」と思われて、成長意欲を妨げることがあっては良くありません。弊社は派遣社員の方でも、優秀な方であれば時給契約社員として直接雇用したり、契約社員を正社員にしたりという仕組みもあります。そういった仕組みを活用してもらいながら、派遣社員の方でもどんどん成長していくために、ポッカサッポロを利用してほしいと思っています。

 

派遣社員でもスキルが上がってくると、今は社員が担当している保全業務の一部など、他の業務を担ってもらうこともできると思います。ランスタッドには今も入り込んでやっていただいていますが、派遣社員向けの育成の仕組みもしっかり構築していただきたいと期待しています。そして長く働いていただいて、お互いwin-winの関係でいたいなと思っていますので。


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スマート工場の実現と心も体も健康な職場を目指して

――これから目指す姿を教えてください

群馬工場は古い設備から新しい設備まで揃い、さまざまカテゴリーの商品があって色々なことが学べる環境です。社内ではぜひこちらに勤務して経験を積んでもらいたいと思っていますし、ランスタッドの派遣社員の方も、柔軟にさまざまな経験ができるようになると良いと思っています。

 

工場としては、あらゆるものが自動化・デジタル化した“未来の工場”“スマート工場”を目指しています。人の手による作業の時間が短縮されることで、その時間を自分の成長のために使ったり、トラブルが無く、止まらない工場になったり。それにより、この工場で働く皆さんの心も体も健康でいられるような、そのような職場にしていきたいですね。

(肩書きは取材時のものです)


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