採用コスト・人件費削減を行う際に人材サービス会社を活用すべき理由と具体的方法

採用活動や募集広告にかかる目に見えるコストと、人が入れ替わるたびに必要となる煩雑な手続きや管理業務といった採用担当者の人件費。これらが複雑に絡み合う採用コストを、費用対効果を明確にしながらコスト削減を進めることに悩む人事担当者は多いでしょう。

人件費を削減したい時の人材サービス会社活用法」の記事では、効率的に採用に関わるコストを抑える方法として人材サービス会社を利用する方法をご紹介しました。人材サービス会社は費用対効果が明確であり、うまく活用することで求人広告費の抑制や採用ミスの回避など、さまざまなメリットがあります。

 

今回の記事では、多くの企業で効果を期待できる「求人広告費を抑える」「採用ミスマッチ・早期離職を回避する」「柔軟性を高める」「管理作業の負担を軽減する」という4つのポイントにフォーカス。効果的にコストカットにつながる人材サービス会社の活用方法を、具体的にご紹介します。



無料の求人掲載で求人広告費を抑える

人材サービス会社に人材の斡旋を依頼すると、広告出稿費がかさむと思っていませんか? 意外と知られていませんが、人材サービス会社を利用する場合、費用が発生するのは人材を採用するタイミング。つまり、いくら人材サービス会社が求人広告を掲載しようが、何人面接しようが、採用に至らなければ採用コストは基本的にゼロです。

 

これまで自社で求人広告媒体にコストをかけていた場合、人材サービス会社に依頼することで出稿費用が大きく削減されることでしょう。
さらに目に見えるコストだけではなく、その作業に携わっていた人事担当者の負荷も軽減。残業代などの人件費削減につながり、コア業務に時間を割くことができるようにもなります。



採用ミスマッチや早期離職を回避する

無駄な採用コストを削減するためにも、長期的に活躍する自社に合った人材の獲得は大きな使命とも言えます。企業文化とのミスマッチや入社してからのスキルギャップなど、定着につながらない採用ミスはできる限り避けたいものです。

 

人材サービス会社のコンサルタントは、日々多くの企業・求職者と接し、人材に関するあらゆる最新情報を収集しています。優秀なコンサルタントであれば、スキルやマインドセットはもちろん、プロフィールからでは読み取れない誠実さや職務との相性、企業の風土や上司との相性なども見極める経験値を持っているでしょう。

 

コンサルタントには、職務内容だけではなく「どの様な人材を期待するか」をコンサルタントに明確に伝えることが重要です。人材サービス会社は、すでに同業他社においてスキルを発揮していた人材や、同様の環境で活躍していた実績を持つ人材がデータベース化された“人材プール”を保有しています。コンサルタントは自社の人材プールの中からニーズに合った就業経験者や職場環境に合う人材を探し、適切な人物に声をかけていくため採用コストを削減できるのです。

 

人材プールからピックアップされた中から人材サービス会社内での人選が行われるため、企業側はすでにアセスメントされた適切な人材の提案を受けることができます。提案された候補者と採用担当者が顔合わせを行い、両者が合意すれば就業開始。採用フローは非常にシンプルです。プロの目を通した人材は採用ミスマッチや早期離職のリスクが低く、人件費の削減にも寄与することでしょう。

 

さらに、自社で求人広告を出稿する場合は自分たちで募集者をスクリーニングする必要があるため、その人事担当者のコストも軽減。それと同時に、最新の人材市場の動向や適正報酬、今の求職者が企業に何を求めているかなど、人材に関する情報をコンサルタントから得ることもできるでしょう。

 

直接雇用で社員を募集したい場合も、紹介予定派遣を活用することで大きなメリットが得られます。派遣期間にスキルや相性を見極めてから直接雇用に移行するという段階を踏めば、求人広告費はもちろん採用ミスによる無駄なコストを削減することができるのです。

 

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短期派遣・Spot派遣の活用で柔軟性を高める

業務ボリュームに対する人的リソース供給の柔軟性を高めることで、人件費を削減させることができます。一例として、社内に下記のような課題はないでしょうか。

 

  • 繁忙期と閑散期で業務量の増減幅が大きい
  • コストカットのために社員の労働時間・残業時間の削減を迫られている
  • 需要が高まり社員の残業時間が増加している
  • 新型コロナウイルスの影響で新たな業務が発生している

 

こういったケースでは、短期や1日だけ(Spot)の派遣スタッフを柔軟に取り入れ、長期派遣や正社員の人員と組み合わせることが効果的です。例えば、一時的に増加する単純作業は短期やSpotの派遣に、スキルの習得に時間がかかる業務や育成を要する業務は長期派遣やパート・アルバイトのレギュラースタッフに任せる。そのように人的リソースを柔軟に組み合わせてコントロールすることで、無駄な人件費を削減することができるのです。

 

自社の課題を解決するための最適な人材調達方法、人材活用方法はどういったものなのか。人事担当者に寄り添い、提案してもらえる人材サービス会社を選ぶことで、効率的な人材配置とコストカットが叶うでしょう。


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人員の管理までを任せ管理業務の負担を軽減する

特に製造業などの現場で耳にすることが多い声が「派遣スタッフが増えると管理が煩雑になる」という課題。しかしこの課題は、管理業務までを一括して人材サービス会社に任せることで、解決することができます。しかもこの課題を解決する方法は、一つではありません。コスト削減につながる、ランスタッドが提供する人材サービス会社活用方法をいくつかご紹介します。

 

リーダー付き派遣

スタッフを個別に派遣するのではなく、派遣スタッフの管理者となる経験値を備えたリーダー人材までを含めてユニットで派遣する「リーダー付き派遣」。管理業務までを任せられるために社員の負荷を減らせる上、管理者がスタッフと近い距離でコミュニケーションを図ることで定着率の向上にも貢献できます。

 

派遣デスクの設置

クライアント企業専用の派遣デスクを設置する「MSP(Managed Service Provider)」。複数の派遣会社やアウトソーシング先など、クライアント企業が活用する外部人材を一元管理する人材サービスです。これにより、コストの最適化や人材の安定的かつ適切な活用を促進することができます。

 

インハウス

クライアント企業内または近隣に人材サービス会社の専属オフィスを設置する「インハウス」。専属チームが地域特性に合った人材採用と迅速かつ密接なフォローを行い、管理コストを抑えながら機会損失額を削減し、生産性を向上させます。インハウスは特に“見えないコスト”の削減に効果が大きいと評価されています。

 

アウトソーシング

業務の指揮命令ごとすべてを人材サービス会社に委託する「アウトソーシング」という方法もあります。人材の募集から採用までにとどまらず、教育や管理までをすべて任せられるため、業務負荷を大きく軽減することができます。



幅広いソリューションを提供している人材サービス会社であれば、目の前の一つの課題に対して多角的な視点とアプローチで最適な解決方法を提案してくれることでしょう。

 

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まとめ

人材サービス会社は単に求職者を斡旋するためだけの会社ではありません。採用コストや人件費といった人材に関する課題を共有することで、企業と働き手の双方にとってベストな方法を探し出してくれるはずです。
自社に合った効果的なコストカットの方法がわからない場合は、ぜひランスタッドにご相談ください。長期・短期・Spot派遣や採用支援などの多彩な人材サービスを組み合わせ、課題解決に向けて人事担当者様を伴走支援いたします。

 

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