9月の有効求人倍率は1.16倍 コロナの沈静化見据え、求人が連続増

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完全失業者は192万人で18万人の減少

 厚生労働省が発表した9月の有効求人倍率は前月比0.02ポイント上昇の1.16倍となり、2カ月ぶりに前月を上回りました。8月は3カ月ぶりに下回りましたが、上昇基調に大きな変化はなく、昨年9、10月の1.04倍を底に徐々に上昇し続けています。有効求人数は同0.9%増、有効求職者数は同0.2%減となり、コロナの沈静化を見据えた企業の求人が3カ月連続で増えています。都道府県別の倍率は前月と同様に福井県の1.98倍が最高で、最低は沖縄県の0.80倍。新型コロナの感染者が多かった東京都など6都府県では依然として1倍を下回っています。

 先行指標となる新規求人倍率は2.10倍で前月比0.13ポイント上回りました。新規求人数(原数値)は前年同月比6.6%増となり、6カ月連続で前年を上回っています。業種別では製造業の同32.4%増、その他サービス業の同14.3%増、情報通信業の同9.0%増などで増えた一方、宿泊・飲食サービス業は同7.5%減、生活関連サービス・娯楽業が同2.6%減と需要は減ったままです。
 また、正社員の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.01ポイント低下の0.91倍でした。

正規は16カ月連続の増加、非正規は2カ月連続の減少

 総務省が発表した9月の就業者数は6679万人で、前年同月比10万人減、6カ月ぶりの減少となりました。完全失業者は192万人と同18万人の減少で、3カ月連続の減少です。
 この結果、完全失業率(季節調整値)は前月と同じ2.8%。昨年まで3%台が続いていましたが、今年に入って2%台に低下し、6月以降は2.9~2.8%で推移しています。男女別では男性が2.9%、女性が2.6%で、男性は同0.2ポイント低下、女性は同0.1ポイント上昇しました。
 形態別雇用者数では役員を除く雇用者5638万人のうち、正社員は3579万人で前年同月より50万人増えましたが、非正規社員は2059万人で同20万人減。正規は16カ月連続の増加、非正規は2カ月連続の減少となりました。非正規率は前月と同じ36.5%でした。
 非正規の内訳はパートが1019万人(同20万人減)、アルバイトが437万人(同8万人減)、契約社員が282万人(同15万人増)、派遣社員が139万人(同4万人減)、嘱託社員が110万人(同1万人増)となり、パートの減少と契約の増加が目立ちます。

全国の女性社長、50万人突破

 東京商工リサーチが発表した第10回「全国女性社長調査」によると、今年の社長数は54万919人で2019年の前回比13.0%増の過去最高を記録、全企業に占める割合は14.2%(同0.6ポイント増)となりました。同社が保有する約400万社のデータから抽出しました。
 産業別で最も多いのは「サービス業他」の25万4856人で、半数近くを占めています。次いで「不動産業」の8万569人、「小売業」の6万433人と続きます。


取材・文責
(株)アドバンスニュース

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