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「多様な個性が尊重される職場づくり」を考察 オランダ大使館でランスタッドなど共催
職場づくりの事例や最良な対処法について理解深める
オランダ大使館とオランダに本部がある総合人材サービス・ランスタッド日本法人などが企画したシンポジウム「職場におけるLGBTQ+インクルージョン」が10月1日、東京都港区の同大使館でオンライン併用で開かれました。ランスタッドはエクイティ(公平性)、ダイバーシティ(多様性)、インクルージョン(包括性)の頭 文字をとった「ED&I」活動を積極的に展開しており、パネルディスカッションなどを通して、多様な個性や経験を持った人材が互いに尊重される職場づくりの事例や最良な対処法について理解を深めました。
シンポジウムは、同大使館とランスタッド、オランダ商工会議所(NCCJ)、エヌエヌ生命保険の共催。前半は、「インクルージョンセンセイ」を設立して企業にダイバーシティー・インクルージョンに関するサービスを提供しているキム・ユリ氏が「職場におけるLGBTQ+インクルージョン」について解説。「心理的安全性」の重要性を強調したうえで、社員のエンゲージメントの向上が競争優位性に繋がることを説きました。
続いて、ランスタッドで人事本部ED&Iチームマネージャーを務める村松栄子氏が「LGBTQ+ガイドライン」と題し、自社の取り組みを紹介。ED&Iを実践した人事制度や定期的な社員研修に加え、経営幹部からの発信や理解促進ツールの作成などを継続的に展開し、LGBTQ+に関する取り組み評価指数「PRIDE指数」の最高位「ゴールド」を3年連続で受賞している実績なども紹介しました。
両氏のプレゼンテーションを踏まえて、後半は「民間企業はLGBTQ+インクルージョンにどのように率先して取り組むべきか?」をテーマにパネルディスカッションを展開。エヌエヌ生命保険のエンプロイーサクセス部長・秋村早智氏が司会を務め、キム氏と村松氏のほかLGBT法連合会理事の西本梓氏を迎えて深掘りしました。
全国初のカスハラ防止条例成立、都議会が可決
東京都議会は10月4日、全国初のカスタマー・ハラスメント(カスハラ)を防ぐ「東京都カスタマー・ハラスメント防止条例」を可決しました。条例に罰則はなく、来年4月1日から施行されます。
同条例では、カスハラを「客から就業者に対しその業務に関して行われる著しい迷惑行為で、就業環境を害するもの」と定義。「何人もカスハラを行ってはならない」と規定し、客や事業者などの責務としてカスハラを防ぐための対応をとるよう定めています。一方で、運用にあたっては、客の権利を不当に侵害しないよう留意することも盛り込みました。