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今年の新入社員は「可能性は∞AIチャットボット」タイプ、産労総研
産労総研が発表した2023年度新入社員のタイプによると、今年は「可能性は∞(無限大)AIチャットボット」タイプだと言います。チャットボット(chatbot)は、「チャット」と「ボット」を足し合わせた造語で、ユーザーの入力するテキストや音声に対して、ロボットが自動的に回答する会話型システムのことです。
同総研によると、今年の新入社員はコロナ禍で学生生活の大半をオンラインで過ごしたことから、対面でのコミュニケーションにストレスを感じがちな一方、知らないことなどはその場で検索する十分なデジタルスキルを持っており、先輩らから適切なアドバイスを受ければ想定を超える成果を発揮する可能性に満ちていると分析。企業の人事担当者や大学のキャリアセンター担当者らで構成する「新社会人の採用・育成研究会」に対して実施したアンケートを基に、同総研がまとめました。
ちなみに、21年度は「仲間が恋しいソロキャンプ」タイプ、22年度は「新感覚の二刀流」タイプで、時々の背景やブームなどを敏感に取り入れています。
今春よりさらに「売り手市場」の様相、企業の採用意欲旺盛
新卒のタイプは、経済状況の影響を強く受ける傾向にあります。3月1日に動き出している来春卒業予定の大学生らを対象にした企業の採用活動は、合同説明会などが活発に展開されています。「コロナ明け」の業績回復によって企業の採用意欲は総じて高く、学生側の売り手市場の様相が強まっています。
学生就職情報会社が実施した企業調査によると、約2000社のうち採用見込みを「増やす」企業は文系で27.7%、理系で29.8%と前年を7~8ポイント上回っており、初任給も「増やす」企業が59.2%に上るなど、人材獲得に必死です。
今年の就活日程は、説明会などの採用活動が3月1日、面接などの選考が6月1日、内定が10月1日に解禁と、前年と同じ。しかし、解禁前に選考を行う企業も多く、2月1日時点で内定を得ている割合は前年同期比3.6ポイント増の23.8%に上っており、就活の前倒しが進んでいます。来春は入学と同時にコロナ禍に見舞われた学年が社会に飛び込んできますが、「コロナ禍世代と売り手市場」という特徴をもった新入社員がどのようなタイプに評されるか話題性がありそうです。