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在留外国人、過去最高の322万人超 10年間で1.58倍、出入国在留管理庁
最多は永住者、技能実習・技人国・留学が各30万人台
日本に在留資格を持つ外国人が、今年6月末時点で322万3858人にのぼり、過去最高を記録しました。出入国在留管理庁によると、昨年12月末から4.8%、14万8645人の増加。コロナ禍前を上回る勢いで300万人台を維持し、この10年間で1.58倍に達します=グラフ。労働力不足の打開策として政府は、「技能実習」と「特定技能」の再構築を急いでおり、併せて「外国人との共生社会の実現に向けたロードマップ」を策定するなど、受け入れの仕組みづくりに本腰を入れています。
在留資格別にみると、原則10年以上継続して生活している「永住者」が88万178人(構成比27.3%、昨年末比1.9%増)で最多。次いで「技能実習」が35万8159人(同11.1%、同10.2%増)、就労系の在留資格となる「技術・人文知識・国際業務(技人国)」が34万6116人(同10.7%、同10.9%増)、「留学」が30万5916人(同9.5%、同1.8%増)、在日と呼ばれる「特別永住者」が28万4807人(同8.8%、同1.4%減)、「家族滞在」が24万4890人(同7.6%、同7.5%増)、典型的な例として日系人と称される「定住者」は21万1561人(同6.6%、同2.2%増)の順でした。コロナ禍の影響で大きく減少していた「技能実習」「留学」が、反転して伸びました=グラフ下。
国籍別で最も多いのは中国の78万8495人(昨年末比3.5%増)で、構成比は全体の24.5%を占めています。次いで、ベトナムの52万154人(同6.3%増)で構成比16.1%。21年にベトナムに抜かれた韓国は41万1748人(同0.1%増)で12.8%。フィリピンは30万9943人(同3.8%増)の9.6%、ブラジルが21万563人(同0.5%増)の6.5%で、上位10カ国はいずれも前年末に比べて増加しました。また、昨年末に11位だったミャンマーが8位に浮上しています。