エンパワーメント・インクルージョン:障がい者雇用を促進するランスタッドのグローバルな取り組み。

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国連は「持続可能な開発のための2030アジェンダ」を提唱し、17の持続可能な開発目標を掲げています。これらの目標は、背景や境遇に関わらず全ての人にとって、公平な未来を実現するためのロードマップです。このアジェンダはあらゆる人々を包括するために作成されており、障がいのある人々に対しても、他の苦境にある人々と同様に支援を進めるべきだとしています。

ランスタッドのバリューや行動の原動力は、全ての人々に対して、いかなる場所においても、活躍の機会を平等に提供したいという願いにあります。特別な支援を必要とする人々に手を差し伸べ、支援への橋渡しを行うことも、それに含まれています。我々は国連の「持続可能な開発目標(SDGs)10:人や国の不平等をなくそう」を推進しており、特に「年齢、性別、障害の有無、人種、民族、生まれ、宗教、経済状況などいかなる立場の人であれ、すべての人に平等に機会を提供し、社会的、経済的、政治的に取り残される人をなくす」という目標に取り組んでいます。

世界では13億もの人々が深刻な障害を抱えており(WHO資料*)、その数はインドや中国といった世界最大人口国の人口に匹敵します。そして障害を持つ人々のうち、発展途上国では最大90%が、先進国では50〜70%が失業している(国連資料*)と言われています。全体的に、障がい者の社会的な関わりが制限される場合が多く、教育の障壁にも直面しています(ILO資料*)。

手を差し伸べる

人材不足、急激な労働社会の変化、そして不安定な経済状況が継続する中で、我々は雇用市場のあらゆる意見に耳を傾ける必要があります。仕事は、一人ひとりの存在意義を支えるだけでなく、地域社会や国全体にも多大な影響を与えるものです。世界最大のグローバル人材サービス会社として、ランスタッドの担う役割は更に大きいものになっています。

2022年、ランスタッドは13,024名の障がいを持つ候補者の就職支援を行いました。前年の数字を3,000ほど大きく上回る支援数は、世界各国の社員の皆さんの働きの成果であり、我々は身が引き締まる思いがするとともに、誇りに思っています。

 

<Aitorさんのストーリー*>

3度のアダプティブ・サーフィン・チャンピオンに輝いたAitorさんの物語。スペインでは、ランスタッド財団が2022年に4,900人以上の障害者の労働市場への復職支援を成功させました。

世界各国での支援

ランスタッドはグローバルで事業を展開しており、今後もパートナーシップを締結している企業と共に、障がい者雇用の理想と現実のギャップを埋めるべく活動を進めていきます。加えて、我々は障害を持つ人々のエンプロイアビリティやスキル、機会を全体的に改善させるために、具体的な手段を積極的に講じていきたいと考えています

スペインでは、2022年、ランスタッドスペインが4,900人の障がい者の就職支援を行いました。9支店が協働して、スペイン全土の1,765の企業と150の社会団体によびかけ、結果として2,000人を超える雇用を実現しました。そして3,300人以上が研修、ワークショップ、個別トレーニングに参加し、エンプロイアビリティ向上に取り組みました。更に、ポジティブな企業文化の育成、障害関連事項のアウェアネス向上、企業内インクルージョン促進を目的としたセッションも開催しました。

アジア太平洋地域においては、労働力人口の減少に伴い、職場におけるインクルージョンへの注目が高まっています。ランスタッドジャパンは、障がいのある人々への雇用機会提供を積極的に実施し、障がい者のできない部分ではなく、できる部分に重点的にフォーカスするといった際立ったアプローチを展開しています。これらは、クライアントが多様な労働力を惹きつけ、維持するための支援に活用されています。全国お仕事紹介センター(NJCでは、従業員の約60%が障がいを持っています。同センターは、求職者と適切なポジションのマッチングに特化しており、個々の障がいを考慮し公平な目標設定を行うチームリーダーが運営の中核を担っています。実際に障害を持つ社員は、求職者と企業のマッチング業務にやりがいを感じており、またその貢献が評価されています。

<NJCキックオフの様子>

SDGs NJC

ラテンアメリカ地域において、ランスタッドアルゼンチンでは、コンサルタントに向けた障がい者採用に関する総合的なトレーニングを実施し、インクルージョンを重視しました。その結果、インクルーシブな職場文化醸成のための支援を4社のクライアント企業に対して実施するに至りました。そして専門NGOとパートナーシップを結び、10名の模擬面接を実施することもできました。加えて、ランスタッドアルゼンチンは、障害のある女性の労働市場参入促進を目的とした、3ヶ月間のメンタリング・プログラムを2つ開始するなど、支援を進めました。

北ヨーロッパ地域では、ランスタッドポーランドが、労働市場における障がい者のアクセシビリティ向上キャンペーンの一環として「Employer with Heart」を受賞しました。ランスタッドポーランドは、ワルシャワ本社において、知的障害、視覚障害、車いす使用者、聴覚障害といった、様々な障害を持つ従業員を受け入れ、彼らは積極的にタレント(人材)関連の業務や書類作成などの人事業務を担当しています。このような取り組みを通して、障がいを持つ社員が同僚と並んでキャリアアップを図れるだけでなく、彼らの独自の視点から、我々が洞察を得る貴重な機会にもなっています。またこれまでに障害をもつ従業員よりポジティブな意見が寄せられていることから、満足度の高さが伺え、この取り組みは、我々のインクルージョン促進のアプローチに更なる付加価値を提供しています。

これらは、ランスタッドが世界で最も公平で専門性を備えた人材サービス会社に成長するという目標に関する取り組みの一例にすぎません。ご紹介したパートナー企業と引き続き連携を取り、目標に向かって前進し、国連の定めるSDGsに積極的に貢献していきたいと思います。我々の取り組みについて詳しくは2023年地域別サステナビリティ・イニシアチブ・レポート*をご覧ください。

 

*英語のみ

   
本記事は、ランスタッド本社配信の記事を再編集の上掲載しています
 
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