昨年12月の有効求人倍率1.16倍 21年の倍率1.13倍、完全失業率2.8%

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21年の倍率1.13倍、完全失業率2.8% 

製造業の34.6%増など全産業で新規求人増

厚生労働省が発表した昨年12月の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.01ポイント上昇の1.16倍となりました。求人倍率は20年9、10月の1.04倍を底に徐々に上昇を続け、21年前半は1.10倍前後、後半は1.15倍前後で推移。都道府県別(就業地別)では前月と同様に福井県の1.82倍が最高で、最低は沖縄県の0.82倍でした。新規求人倍率は2.30倍で前月比0.17ポイント上昇。新規求人数(原数値)は前年同月比12.2%増で、産業別では製造業が同34.6%増、情報通信業が同20.4%増と大きく伸び、主要11産業の全てがプラスとなりました。

正社員の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.01ポイント減の0.86倍です。総務省が発表した昨年12月
の就業者数は6659万人で、前年同月比7万人減、4カ月連続の減少。完全失業者は171万人と同23万人の
減少で、6カ月連続の減少となりました。


この結果、完全失業率(季節調整値)は前月比0.1ポイント減の2.7%。男女別では男性が2.9%、女性が2.4%で、男性は前月から0.1ポイント、女性も0.2ポイント改善しました。
 態別雇用者数では役員を除く雇用者5641万人のうち、正規従業員は3544万人で前年同月より10万人増え、非正規従業員も2097人で同4万人増えました。非正規率は37.2%。非正規で減ったのはパートの1014万人(同3万人減)と嘱託の107万人(同1万人減)で、アルバイトは467万人(同1万人増)、派遣社員が151万人(同6万人増)に増えています。


12月までの統計が出そろった結果、21年の平均有効求人倍率は1.13倍(前年比0.05ポイント減)と3年連
続で低下。月間の有効求職者数が同6.6%増だったのに対して、有効求人数が同1.6%増と低かったため、求人倍率は下がりました。しかし、20年は新型コロナの影響で求人数が同21.0%減と大きく下がり、求人倍率も同0.42ポイントの大幅減となりましたが、21年は求人数がプラス転換するなど、下げ幅は縮小しているのが特徴です。

就業者は6667万人(同9万人減)と2年連続の減少で、完全失業者は193万人(同2万人増)と2年連続の増加。雇用者のうち正規従業員は3565万人(同26万人増)と7年連続の増加、非正規は2064万人(同26万人減)と2年連続の減少となりました。

 

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コロナで外国人新卒採用は大幅減

求人情報会社が発表した「外国人留学生・高度外国人材の採用調査」によると、2021年度に外国人留学生を新卒採用した企業の比率は22.6%で、前年より12.8ポイントの大幅減となりました。17年度以降、30%台半ばの比率で推移していましたが、21年度は新型コロナの影響が留学生の採用を直撃した形です。

採用した企業の採用数は「1人」が58.5%で最も多く、「2~3人」の26.8%が続きました。平均1.90人
で、前年より0.67人減少しています。

取材・文責 アドバンスニュース

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