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ありがとうをつなぐ「ファスナー型メッセージウォール」!YKK黒部事業所に学ぶエンゲージメント5ptアップの舞台裏
なぜ今、「感謝を伝え合う文化」が組織に必要なのか?
働き方の多様化に伴い、職場内コミュニケーションの質が問われる現代において、従業員エンゲージメントの維持・向上は多くの企業にとって最重要課題となっています。
ランスタッドが実施した意識調査(20~60代男女500名対象)によると、働く人々の多くが日々の業務の中で「職場での承認や感謝の言葉」を強く求めていることが分かっています。
しかし現場では、「忙しさ」や「伝えるきっかけ・仕組みのなさ」が壁となり、心の中では感謝していても言葉にできていないケースが少なくありません。こうした感謝や評価の欠如は、「エンゲージメントの低下(32.6%)」や「業務を必要最低限しかこなさなくなる、モチベーションの低下(28.2%)」に繋がるとの回答も得られました。
だからこそ今、個人の意識だけに頼るのではなく、職場全体で自然と感謝を伝え合える「仕組み」や「きっかけ」をつくることが求められています。
今回は、創業以来のYKK精神「善の巡環」のもと、約50名規模の組織で日常の感謝の気持ちをつなぎながら一体感を育んでいるYKK株式会社黒部事業所での取り組み事例をご紹介します。
「善の巡環」のもと、目に見える形で繋いだ「ファスナー型メッセージウォール」

岡 様、神谷 様、中島 様
ーまず、YKK様の事業概要や黒部事業所の役割、今回の取り組みの背景について教えてください。
岡様:YKKグループは、ファスニング事業(ファスナーなど)とAP事業(建材)、ハウジングソリューションズ事業を中核としてグローバルに展開しています。富山県にある「黒部事業所」は、敷地面積172万㎡、約6,600名の従業員が働く、技術・開発・製造の中核拠点です。今回は黒部事業所で業務推進グループ・企画推進グループ・黒部広報グループの3グループ(約50名規模)が勤労感謝ウィークへの参画を決定しました。
私たちの組織では普段から部門を超えて助け合いながら業務を進めていますが、一方で日頃の感謝を直接伝える機会は意外と少ないと感じていました。組織のスローガンである「明るく、楽しく、元気よく」を体現し、一緒に働く仲間へ感謝を伝えるとともに、その感謝を地域にも広げてYKK精神である「善の巡環」―他人の利益を図らずして自らの繁栄はない―を体現したいという想いから参加しました。
ー具体的にどのような取り組みを実施されましたか?
中島様:「ありがとうを繋ぐファスナー型メッセージウォール」をテーマに、感謝カードとお菓子・ギフト、募金箱をオフィス内に設置しました。メンバー同士でカードに具体的な感謝の言葉を書いてお菓子と一緒に手渡しし、メッセージを確認後に回収ボックスに投函。集まった317枚のカードを繋ぎ合わせ、YKKらしくファスナーの形をした大きな「ファスナー型メッセージウォール」としてオフィス内に掲示しました。地域に貢献できるようお菓子はオリジナルのアイシングクッキーなどを黒部市内の商店で購入したものを用意しました。
1週間の実施期間中、外部出向者などを除くほぼ全員にあたる43名が参加し、集まった募金を「赤い羽根共同募金」へ寄付することで社会貢献にもつなげました。

ー社員の皆様からの反響や、印象的だったエピソードはいかがでしたか。
神谷様:「当たり前だと思っていた業務に感謝の言葉をもらえて嬉しかった」「自分の仕事が誰かの役に立っていることや周囲に支えられていることを実感できた」といった声が多く寄せられました。ほかにも、「募金活動を通じて地域への貢献にもつなげることができ、感謝の輪が地域にも広がる点が良かった」というご意見もありました。YKK精神である「善の巡環」を実感できる取り組みになったと感じています。
また、完成した「ファスナー型メッセージウォール」は活動のシンボルとなり、他部署の社員が通りすがりに足を止めて見ていくなど、新しいコミュニケーションや会話を生み出しました。掲示されたメッセージを読むことで、メンバーの業務内容や仕事に対する姿勢、人柄への理解が深まったほか、外国籍社員へ母国語で感謝を伝えるカードが見られるなど、多様性のある職場ならではの温かい交流が生まれました。
多角的な施策の積み重ねが実を結び、「エンゲージメントスコア向上」
ー貴組織(約50名規模)では、エンゲージメントスコアが前年比で5ポイント向上されたとのことですが、普段からどのような取り組みをされていますか。
岡様:当社では2023年からエンゲージメント調査を導入し、当組織のスコアは順調に上昇を続けています。これは単一の施策だけでなく、様々な取り組みの積み重ねによる成果だと考えています。
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■「働きやすい職場づくり」の主な取り組み
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具体的な日常施策として、まず2024年5月から「全員参加の月例会」を開始しました。会社の業績や各グループの業務進捗を全員で共有することで、他部署の仕事を理解して助け合える環境を整えています。
また、特に相互理解の深化に役立ったのがストレングスファインダーを活用した「強みを知り活かすワークショップ」です。約50名の全メンバーが受講し、自身の強みトップ5を言語化・文章化しました。
神谷様:このワークショップを通じて、自分自身について漠然と感じていたことを言語化して理解でき、「やはりそうだったのか。」と納得できました。自分の強みを改めて認識できたことで、自信を持って業務に臨めるようになりました。
また、異なる強みを持つメンバーが協力することによる相乗効果や、「弱点補強より強みを伸ばす方が圧倒的に成長できる」といった大きな気づきを得ることができました。受講以来、懇親会などの場でも話題に上がったりもしています。
岡様:ほかにも、フリーアドレスやペーパーレスによるオフィス環境の改善、各自の能力・視野を広げるためのジョブローテーションの推進など、働きやすさと働きがいの両立に向けた環境整備を進めています。
加えて、YKK全体の取り組みとして経営トップと社員が少人数で直接対話する「車座集会」を継続的に実施していることも大きなポイントです。対話を通じてYKK精神や経営理念に繰り返し触れ、自身の言葉で語り合い理解を深めることができる。このような対話の積み重ねが、経営理念の浸透だけでなく、エンゲージメント向上にもつながっています。
今後の展望と、他社の人事・経営層へのメッセージ
ー今後の展望や、新たに取り組みを開始したいことについてお聞かせください。
岡様:エンゲージメント向上には「働きやすい環境」だけでなく、「自分の仕事が認められ、貢献できている」という「働きがい」が欠かせません。ジョブローテーションなどを通じて個人の能力と組織成果を高めつつ、「感謝を伝え合う文化」をより多くのメンバーを巻き込みながら継続・定着させていきたいと考えています。
ー最後に、この記事を読む経営者や人事担当者へメッセージをお願いします。

中島様:実施中は皆さん本当に楽しんで取り組んでいました。自分宛のカードは手元に返却されましたが、捨てずに大切に取ってあります。日常業務で毎日会話できない人もいるからこそ、何らかの形でこうした機会を続けていけたらと思います。
神谷様:これまで勤労感謝の日を意識する機会はあまりありませんでしたが、今回の取り組みは、勤労感謝について考える良い機会になりました。用意したカードがすぐに足りなくなるほど職場内に「笑顔とありがとう」が広がっていくのを見て、本当にやって良かったと感じました。
岡様:大きなコストをかけることなくすぐに実践でき、参加した社員はみんな褒められ、感謝され、自分の価値を再確認できる。マイナス要素は一つもなく、エンゲージメント向上にもプラスに働きます。ぜひ他の企業様にもおすすめしたい取り組みです。
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全国に「ありがとう」の輪を。「勤労感謝ウィーク2026」参画企業を募集します
ランスタッドは、2026年11月9日(月)から23日(月・祝)まで、働くすべての人へ感謝を伝え合うプロジェクト「勤労感謝ウィーク2026」を開催するにあたり、本プロジェクトにご参画いただける企業様を募集しています。
ご参画いただいた企業様には、社内で自由にご利用いただけるオリジナルデザインのバナーなどの感謝メッセージツールをご提供するほか、弊社のニュースリリース内や特設サイトで参画企業として社名・取り組みをご紹介いたします。さらに、プロジェクト終了後には、参画企業様同士で取り組み成果やエンプロイヤーブランドに関する情報交換ができる交流会にもご招待いたします。
この機会に、全国の職場へ「感謝の輪」を一緒に広げていきませんか?
勤労感謝ウィーク2026 開催概要
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