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ランスタッドが人材の定着をサポート
通常、失業率の上昇と買い手市場はイコールです。求職者が増えれば条件に合致した人材を早く簡単に見つけられるはずだからです。ところが残念なことに、現在のポストパンデミック環境ではこの理屈が当てはまらないようです。
失業率※1は米国では6%、欧州では8%の水準で推移していますが、にもかかわらずスキルのある人材の募集・採用が難しい状況が続いています。事実、最近の調査では企業トップの70% ※2がスキルのある人材を確保する必要性を不安視しています。
この問題の広がりを背景に、離職を防げば新しい人材を探す必要性を減らせるという認識の下、多くの企業が既存人材の定着に力を注いでいます。幸いなことに私たち、ランスタッドチームは人材採用戦略を専門に手掛けるだけでなく、全体的な人材定着率の改善に役立つ高度な従業員管理ソリューションの提供も行っています。
優秀な人材に長く活躍してもらうためにランスタッドができるサポートのいくつかをご紹介します。
魅力ある給与を提示する
先行き不透明な現在の経済情勢において、予算とコストの削減方法を模索する企業が増えています。給与の引き上げは最もやりたくないことかもしれません。ですが現在の給与が優秀な人材を集め、定着させるに足る競争力のある水準でない場合、給与の引き上げコスト以上のものを失っている可能性があります。
事実、離職率の高さが気づいている以上の代償を与えている場合があります。調査によると新規採用コストはそのポジションの給与の平均21%※3にも上ります。この金額には欠員による生産性の低下や既存従業員の超過勤務代、士気の低下、健康や安全面での問題は含まれていません。
こうした複合的コストがなくなれば、給与の引き上げよりもむしろコストを節約できる可能性があります。一つ例を挙げましょう。ランスタッドチームは最近、処理センターサービス会社の依頼を受け、結果として14.3%の給与引き上げを行いました。賃金コストの大幅な増加に見えるかもしれませんが、ランスタッドが提供したワークフォースソリューションによって実際には2,443ドルのコスト削減を実現しました。
適切な給与水準はもちろん、採用活動の競争力になりますが、優秀な人材の離職抑止力にならなければ十分ではありません。調査によってそれが証明されています。最近の従業員意識調査によると、回答者の40%※4以上が賃金が上がるなら組織にとどまるだろうと答えています。
エンプロイヤーブランドと企業としての評判を見直す
多くの企業は従業員エンゲージメントの改善に努め、大きく前進していますが、調査では職場に実際に関心や愛着を抱いている従業員は全体の3分の1※5未満という結果が示されています。多くの場合、雇用主の努力が従業員の実感に表れていない理由は従業員の要望を十分理解しきれていないからです。
ランスタッドチームは雇用主と従業員のこうした意識の食い違いに以前から気づき、だからこそ包括的なエンプロイヤーブランド調査・分析サービスをご提供しています。広範な業界調査や企業個別調査を通じて、現在と将来の従業員のニーズを的確に理解するための価値あるインサイトをご提供できます。
こうした有益なインサイトが手元にあれば、ツールやデータが手に入り、業界内の優秀な人材を惹きつけるだけでなく、現在の従業員に長く組織にとどまってもらうための福利厚生パッケージを考えることができます。ひいては従業員エンゲージメントを高め、業績につながるエンプロイヤーブランドを構築し、過去と現在、将来の従業員に対して会社の評判を高めることも可能です。
生産性を高め、常習欠勤を抑え、安全の問題を防ぐためには離職率の低下だけでなく、従業員エンゲージメントの改善も必要であることが知られています。ある調査では、従業員エンゲージメントが高い企業は収益性も20%※6以上高いという結果が示されています。
組織にいち早くなじめるようオンボーディングプロセスを見直す
調査によると最もドロップアウトしやすい時期は入社後3カ月※7であることがわかっています。この事実が意味するのは、そのポジションの給与の20%を支払って採用したものの、ほんの数カ月で去られてしまう事態が起きうるということです。このレベルの離職が積もり積もって年間数千ドル、数万ドルのコストになるかもしれません。
ですが朗報があります。オンボーディングと新規採用者の定着率の改善には直接的な相関関係があるようです。最近の企業調査において、回答者の半数※8が体系的なオンボーディングプロセスを導入後、定着率が改善したと答えています。
最善の結果を出すには、オンボーディングは1日目、新規採用者がそのポジションを承諾する当日から開始する必要があります。会社や職場の文化の説明を盛り込んだ簡単なウェルカムレターを贈ったり、新規採用者用の書類を作成してもらったりなどの方法があります。新規採用者が勤務を開始したら、企業の価値観を中心にした総合的オンボーディングプロセスを行い、できるだけ早く、スムーズに組織になじめるよう促します。
ランスタッドは一連のオンボーディングプロセスの実施をお引き受けできます。そしてそれぞれの企業に特有の課題や要件があることを理解しています。ですから私たちは個々の企業の事情に応じたソリューションをご提供し、お客様はオンボーディングプロセスのどこを任せ、どこを自前で行うのか自由に選択していただくことができます。
どの程度の直接的なサービスを必要とするかにかかわらず、私たちはお客様とともにオンボーディングプロセスを組み立て、従業員エンゲージメントの改善やいち早い組織との一体化に取り組み、90日の壁を乗り越えて新規採用者の定着を図ります。
最初から正しい人材を採用する
離職率を低下させるための最善策の一つは最初から正しい人材を採用することです。新しい人材の採用・オンボーディング活動に費やす時間とお金を考えてみてください。オンボーディングプロセスが終わる頃に新規採用者がそのポジションまたは会社にふさわしくないと気づく事態は何としても避けたいはずです。
より厳格な採用プロセスを構築することによって採用活動の結果を改善できます。スキルのある人材探しが難しい今の状況で厳選型の採用プロセスは非生産的に思えるかもしれません。ですが、そうでなければ高離職率、低パフォーマンスの無限ループに陥り、下手をすれば優秀な人材を追い出す有害な人材を雇い入れるリスクにさらされることになります。
一部の人材サービス会社と違い、ランスタッドは画一的な採用ソリューションを提案しません。むしろ、業界動向と、職場文化、業務プロセス、採用活動におけるニーズや目標など個々の企業の情報を時間をかけて理解します。
こうした価値ある分析データを基にスキルのある人材を惹きつけるだけでなく、その企業とポジションにふさわしい人材を見極められる厳格な採用プロセスを構築します。こうしたプロセスが定着率を含めた採用活動の結果の改善につながります。
包括的ワークフォースマネジメントソリューションを活用する
ワークフォースマネジメントに関する日常業務もランスタッドにお任せください。コマーシャルマネージャー、プロセスマネージャー、アカウントスペシャリストで構成されたチームがお客様に対応し、法務、コンプライアンス、健康、安全に関するエキスパートが揃ったサポートチームが脇を固めます。日々のさまざまな課題に対処し、必要に応じて専門的な視点から助言を行うオンサイトコンサルタントにもご相談いただけます。
ランスタッドチームは採用・選考に始まり、オンボーディング・インダクション、シフト計画、人員予測に至るまであらゆる人事業務に対応できます。お客様に寄り添い、ワークフォースマネジメントのうちどの部分をお任せいただくのかお客様にご判断いただけます。
人事業務の一部またはすべてをお任せいただくことで社内人事チームに時間の余裕が生まれ、従業員との関係性や企業文化の強化に力を注ぐことができます。最終的にはランスタッドとのパートナーシップによって次のようなメリットを実現できます。
- 定着率の改善
- 生産性の向上
- 離職率の低下
- 常習欠勤の防止
- コスト削減
- 収益性の向上
もし今、生産性を維持するためのスキルのある人材探しにお困りであれば、定着率の改善が効果的な解決策になるかもしれません。全体的な定着率を改善し、同時に人件費を抑えるためにランスタッドがお手伝いします。ぜひ詳しい情報をご覧ください。
[参考]