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従業員のエンゲージメントを向上するための福利厚生の活用方法とは?
はじめに:なぜ福利厚生の「周知」が重要なのか?
優秀な人材の獲得競争が激化する現代において、充実した福利厚生の提供は、企業にとって不可欠な差別化要因となっています。
しかし、福利厚生がいくら手厚くても、従業員がその内容を十分に活用していなければ意味がありません。せっかくの魅力的な制度も、「存在を知らなかった」「利用方法が分からなかった」という理由で活用されず、宝の持ち腐れになっているケースは少なくないでしょう。
本記事では、「お金以外の報酬」も含めた福利厚生パッケージの認知度を高め、従業員エンゲージメントを向上させるための効果的なコミュニケーション戦略をご紹介します。
従業員に提供しているお金以外のインセンティブと、追加できる可能性のあるもをチェック
1. まずは現状の「見える化」から始める
従業員に福利厚生を効果的に伝えるためには、まず自社が提供しているものを正確に把握することが不可欠です。
- 福利厚生のリストアップと分類: 現在提供している福利厚生やインセンティブをすべてリストアップし、カテゴリ別に分類しましょう。これにより、全体像が明確になり、どこに強みがあり、どこにギャップがあるのかが見えてきます。
- 従業員へのヒアリング: 従業員がどのような福利厚生を最も重視しているか、アンケートを実施して調査するのも有効な手段です。従業員のニーズを直接聞くことで、より効果的な福利厚生プログラムを構築できるだけでなく、従業員自身が「自分たちの意見が反映されている」と感じ、エンゲージメント向上にもつながります。
2. 継続的なコミュニケーションで認知度を維持する
福利厚生の内容を明確にしたら、次に重要なのは、それを従業員に継続的に伝えることです。一度だけ告知して終わり、では不十分です。
効果的なツールとテクニック
- 社内報・ニュースレター: 福利厚生の情報を定期的に発信するのに効果的なツールです。ただし、情報を詰め込みすぎると読まれなくなるため、特定の福利厚生に焦点を当てるなど、「適切な情報を、適切なタイミングで」提供することが重要です。[1]
- ウェビナー・社内イベント: 福利厚生に関する説明会やイベントを定期的に開催しましょう。質疑応答やディスカッションの場を設けることで、従業員の理解が深まり、エンゲージメント向上につながります。[2]
- 従業員満足度調査: 福利厚生プログラムに特化した年次調査を実施することで、改善のための貴重なフィードバックを得られます。また、調査自体が「会社は福利厚生を重視している」というメッセージとなり、従業員の福利厚生に対する意識を高める効果も期待できます。
- オンボーディング: 新入社員のオンボーディング期間は、福利厚生について包括的に説明する絶好の機会です。会社への帰属意識が高まり、早期離職防止にもつながります。[3]
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3. 利用状況を可視化し、成果を称える
福利厚生の利用状況を定期的にトラッキングし、その成果を社内で共有することで、さらなる参加を促すことができます。
- 参加目標の設定: 特定の福利厚生について、部署やチームごとの参加率目標などを設定してみましょう。
- 進捗の共有と評価: 目標達成に向けた進捗を定期的に共有し、マイルストーンを達成した際には積極的に評価します。
例:「5月は、ヨガセッションに参加した従業員が75%に達し、過去最高を記録しました!素晴らしい!」
例:「9月は、有給ボランティア休暇を利用して社会貢献活動を行った社員が28%に上りました!素晴らしい取り組みです!」
このようなポジティブなコミュニケーションは、福利厚生の価値を再認識させ、利用のモチベーションを高める効果があります。
まとめ:成功のためのキーアクション
福利厚生プログラムの効果を最大化するために、以下の5つのアクションを実践しましょう。
- 福利厚生のリストアップ: 従業員への周知を始める前に、提供している福利厚生をすべてリストアップし、明確に分類する。
- 継続的なコミュニケーション: ニュースレターやウェビナーなどを活用し、定期的に情報を発信する。
- オンボーディングの活用: 新入社員向けの説明会で、福利厚生の全体像を丁寧に伝える。
- 利用状況のトラッキング: 参加状況を計測し、進捗を社内で共有することでエンゲージメントを高める。
- 従業員満足度調査の実施: 従業員のフィードバックを収集し、福利厚生プログラムを継続的に改善する。
福利厚生の提供は、従業員への投資です。その投資効果を最大限に引き出すためにも、ぜひこれらの施策を参考にしてみてください。
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[出典・参考資料]
本記事は以下の情報を参考に作成しました。
[1] Forbes Communications Council - 魅力的な社内ニュースレターを作成する20の方法 より
[2] Livestorm - ウェビナー開催方法に関する記事より
[3] ランスタッド - Employee Development オンボーディングプロセスに関する解説 より