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ランスタッドの船上シンポ、横浜港で開幕 「ED&I」活動の重要性を共有し発信
誰もが心地よく働いて能力を発揮できる社会へ
総合人材サービスのランスタッドは5月9日、横浜ぷかりさん橋に停泊するオランダ帆船「クリッパー・スタッド・アムステルダム号」を舞台に、「ダイバーシティマネジメント」について考える船上シンポジウムを開きました。ランスタッドが展開するエクイティ(公平性)、ダイバーシティ(多様性)、インクルージョン(包括性)の頭文字をとった「ED&I」活動の一環。24日まで、横浜と神戸に停泊する帆船上で多彩なシンポジウムを開催し、性別や国籍、障害などを問わず、誰もが心地よく働いて能力を発揮できる社会の重要性を発信します。
シンポジウムの舞台となった帆船は今回が初来日で、オランダのランスタッドN.V(本部)とアムステルダム市が共同所有。1997年に失業者の職業トレーニングを目的として、19世紀の高速帆船を忠実に復元しました。世界を周遊するワールドツアーではクルーとして若者を登用し、就業を求める人たちに幅広いスキルと経験を身につける機会を提供しています。
ランスタッドは、世界一公平で専門性を備えた人材会社を目指し、誰もが自分らしく生き生きと働ける職場環境を重視。日本法人も人事制度や就業規則、研修、社内コミュニケーション活動などにおいて、「ED&I」の考え方が社内に浸透するための仕組みを導入しているほか、外部と連携して「ED&I」をテーマにしたラウンドテーブルを主催しています。
シンポジウムでは、ランスタッドN.Vのサンダー・ヴァント・ノールデンデ会長兼CEOと日本法人のカイエタン・スロー二ナ会長兼CEO兼アジアパシフィックチーフエグゼクティブが挨拶。「多様性のあるチームは同質性のチームよりも優れていることが経験と研究で証明されている。ダイバーシティを実現できても終わりはなく、ツールやリソースを活用していかに醸成していくかが大切だ。それぞれの企業に合ったダイバーシティを調整して探求していこう」と呼び掛けました。
続いて、元スターバックスコーヒージャパン最高経営責任者で、リーダーシップコンサルティング代表の岩田松雄氏が「ダイバーシティのために必要なミッション」と題して講演。経験を踏まえながら、ダイバーシティのメリットや構築までのステップ、業績との関係性などを伝えたうえで、「共感性の自走式組織」をキーワードに解説。来場者と活発な質疑応答を繰り広げ、ダイバーシティマネジメントとの向き合い方や思考を掘り下げました。講演後は、19世紀の雰囲気漂う船上で交流会を開き、さまざまな産業や分野のリーダーたちが杯を交わしながら情報交換しました。