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- 平均賃上げ率3.58%、94年以来の3%台 2023年春闘は30年ぶりの高水準、連合
平均賃上げ率3.58%、94年以来の3%台 2023年春闘は30年ぶりの高水準、連合
昨年来の物価急上昇で賃上げ機運一気に高まる
連合が7月5日発表した春闘の第7回(最終)回答集計によると、平均賃上げ額(5272労組、約288万人の加重平均)は1万560円(賃上げ率3.58%)となり、1993年の3.90%に次ぐ高い上げ幅となりました。2000年以降、賃上げ率は1.6~2.2%の低い水準で推移してきましたが、昨年来の物価急上昇によって賃上げ機運が一気に高まり、今年は94年の3.11%以来の3%台を記録。企業規模別では300人以上の中堅・大企業(1449労組、約251万人)が1万957円(同3.64%)となっています。
また、300人未満の中小企業(3823労組、約36万人)が8021円(同3.23%)となり、大企業の伸びが高くなりました。 一方、非正規の賃上げは時給ベース(377労組、約
81万人)で5.01%(52.78円)アップの1095円となり、15年以降で最高。月給ベース(136労組、約3万人)では3.18%アップの6828円です。 連合は「多くの組合で満額や満額以上の結果を引き出せて高い水準となった。賃上げの流れを継続させることが重要で、今後行われる最低賃金の議論へつなげられるよう取り組んでいきたい」としています。
大幅増続く医療・福祉の精神障害、22年度労災補償
厚生労働省が6月30日発表した2022年度「過労死等の労災補償状況」によると、労災請求件数は3486件(前年度比387件増)で、うち支給決定件数は904件(同103件増)と大幅に増えました。ただ、904件のうち死亡・自殺件数は121件(同15件減)に減少しています。
労災のうち、脳・心臓疾患の請求件数は803件(同50件増)で、そのうち業務上と認定した支給決定件数は194件(同22件増)となり、認定率は38.1%(同5.3ポイント増)。このうち死亡事故は請求件数が218件(同45件増)に増え、決定件数は139件(同30件減)、支給決定件数は54件(同3件減)となり、認定率は38.8%(同5.1ポイント増)となりました。
精神障害の労災補償は請求件数が2683件(同337件増)、決定件数が1986件(同33件増)、支給決定件数が710件(同81件増)と大きく増え、認定率も35.8%(同3.6ポイント増)に上昇。請求件数、決定件数とも前年度より大きく増え、理由は「上司とのトラブル」「上司らのパワハラ」など対人関係が依然として多数を占めています。