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「派遣社員が定着しない」はフォローアップが鍵を握る?
「派遣社員が定着しない」はフォローアップが鍵を握る?
こんにちは。ランスタッドインハウス事業部の宗田雪乃(むねたゆきの)と申します。
私たちのサービスは、派遣社員の採用と離職・欠勤を改善し、生産性を高めることで、これらがもたらす機会損失額の削減を実現することを目的としています。
前回配信いたしました「派遣社員が定着しない」を解決する3つのヒントでは、派遣社員の離職改善のポイントとして、データドリブンで課題を抽出し、改善アクションを実行すること、そしてPDCAを回して継続的な改善活動を行うことが重要であるとをお話しました。
データドリブンな改善は、既に離職した派遣社員の傾向を客観的データに基づき分析し、未来に向けた改善アクションを策定するのに効果的です。が、データを分析するまでもなく実行すべき重要なアクションがあります。それは、派遣社員との日々のコミュニケーションによるフォローアップです。
今回は、この「フォローアップ」についてお話ししたいと思います。
派遣会社・派遣社員共に重視する派遣会社の「フォローアップ」
雇用元と就業先が異なる「派遣」という雇用形態の性質から、多くの派遣会社においては、派遣先企業様からの人材の依頼に対応するだけでなく、就業中の派遣社員に対するフォローアップ(サポート)を行っています。会社によっては、フォローアップ専任スタッフを配置するケースもあるようです。
各社の営業担当は、このフォローアップを通じて、派遣社員が抱える日々の業務や職場における悩み・トラブルに対応しています。就業して間もなくは、派遣社員が特に不安を抱えやすい時期であることから、高い頻度でコミュニケーションを取るなど徹底したフォローアップを行う会社が少なくないようです。また、フォローアップは、電話、メール、対面など各社・各営業により様々な形式で行われます。
派遣社員もまた、「派遣会社のサポート」を重視しており、エン・ジャパンの調査では、派遣会社のサポートを「非常に重視する」「重視する」人は76%。良かったと感じたサポートの第1位は「定期的な連絡や訪問」という結果でした。
参考資料:エン派遣「派遣会社のサポート(2020年1月調査)」
期間2019年12月26日(木)~ 2020年1月30日(木)回答者6,838名
https://haken.en-japan.com/contents/enquete/2001/
「フォローアップ」で離職は防げるのか
派遣会社がしっかりとフォローアップを行っていれば完全に離職を防ぐことはできるのでしょうか?答えは「No」です。離職の可能性を低減することはできても、完全に防ぐことはできません。営業担当が、派遣社員に対しこまめに連絡を取りフォローアップを行っていても、突然に離職は起こり得ます。「これまでのコミュニケーションでは「問題ない」と言っていたのに、辞めたいだなんてなぜ急に??」
このようなケースは稀ではありません。私にも経験があります。「問題ないですよ。順調です。」と笑顔で話してくれた派遣社員Aさん。
Aさんが就業を開始してから3週間程経った頃でした。「今日、無断欠勤をしている。」との派遣先からの連絡。何かあったのではないかと、直ぐにAさんに電話をするも繋がらず。Aさんの上司曰く、「これまでも何度か休むことはあったが、無断欠勤は初めて。」とのことでした。それを聞き、私は初めて知ったのです。Aさんがこれまでに度々欠勤していたことを。
幸い、Aさんと連絡が取れ無事を確認することができました。しかし、Aさんが職場に戻ることはなく、仕事を辞めてしまいました。本当に問題はなかったのだろうか、順調だったのだろうか。何が離職の本当の原因だったのかは分かりませんでした。
効果的なフォローアップの秘訣は「派遣先と派遣元とのコミュニケーション」
Aさんに対するフォローアップの頻度やタイミングは、適切だったと思います。しかし、私には大きな反省点がありました。「上司から見たAさんはどうだったのか」ということについて、Aさんの上司ともっと密にコミュニケーションを取るべきだったと思います。上司であれば、職場でのAさんの仕事ぶりや様子を直接窺い知ることができるからです。そうすれば、Aさんの言う「問題ない」が、上司から見て本当に問題がなかったのか、そのギャップに気づくことができたかもしれません。そして、これまで何度かあったという欠勤についても、「大丈夫?」と声を掛けることができたでしょう。
派遣社員に対するフォローアップで重要なのは、本人が言っていることを鵜呑みにせず、派遣先企業の皆さんが、ご自身で見て話して感じたことと本人談にギャップがないかを確認し、そのギャップについて、派遣先と派遣元が連携し必要なフォローアップ策を講じるということです。
営業担当が常駐するランスタッドのインハウスサービス
ランスタッドのインハウスサービスにおける強みは、データドリブンに改善をリードするアナリストの存在に加え、派遣先企業に常駐し1社のみを担当する専任のアカウントスペシャリスト(営業担当)の存在です。
インハウスのアカウントスペシャリストは、派遣社員のフォローアップにおいてもその強みを発揮します。彼らは、派遣社員との定期的な面談を行うだけでなく、日々の何気ない会話を通して、そしてその仕事ぶりを直接目にすることで何気ない違和感に対し、迅速で適切なフォローアップを実行します。
また、派遣先企業であるお客様へ、最も近い場所からサービスを提供することで、お客様との緊密なコミュニケーションが可能となり、より最適なソリューションで課題解決を実現します。これらを可能とするのは、アカウントスペシャリストがお客様に常駐するインハウスサービスのみです。
変化に対する柔軟性や俊敏性が求められる今の時代だからこそ、私たちは定量と定性の両面からお客様をよく知ることで、最適なソリューションをスピーディーにご提供し、お客様の課題解決に貢献したいと考えます。