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職場の女性たち – 柔軟な働き方のための4つのステップ
Randstad RiseSmartは、職場の課題にフォーカスし、お客様を支えるために何ができるか、必要な変化をどう後押しできるか、従業員の皆さんが職場で実力を発揮するために何が必要かを日々考えております。そして、その存在感はますます増しております。このシリーズの第1回では職場の女性たちに注目し、家庭生活と両立しやすい職場作りのための4つの取り組みを提案します。
女性の活躍やダイバーシティ&インクルージョンを推進し、管理職や取締役会での女性比率を高めるための取り組みを数多く耳にしますが、これは単に女性の雇用や昇進の機会を増やすだけの話ではなく、家庭生活と両立しやすく、子育て中、介護中の従業員の要望に対応できる職場環境の整備が肝心です。当社は先頃、日本の労働慣行について略式調査を行い、従業員の真のニーズや要望を探りました。その結果、異口同音に挙がった要望が一つあります。それは「柔軟な働き方」です。
そこで、柔軟な働き方のために雇用主が考えるべき4つのポイントをご紹介します。
休暇付与
有給休暇(一部では年間10日とわずかですが)、産前・産後休暇、育児休暇の付与は企業にとってごく一般的な制度です。しかしながら子育て中の従業員がそれ以外に仕事を休む必要がある場合についてはどうでしょうか?欧米では、子どもの成長を話し合う保護者面談は多くの場合、夜間に行われます。日本を含むアジア諸国では多くの場合、日中に行われます。これに加えて、授業参観日、学校説明会、運動会、発表会などもあります。保護者が平日に学校行事に参加しなければならない日を足していくと簡単に10日を超えてしまいます。中にはこれらを目的とした休暇の取得を進んで認めている企業もありますが、こうした行事のために利用可能な日数を全従業員に付与することは子育て中の従業員の助けになり、父親の育児参加を奨励することにもなります。
変形労働時間制
このコロナ禍の一つ前向きな要素は、在宅勤務やハイブリッド型勤務を受け入れる(ないしは受け入れざるを得なかった)企業が増えているという事実です。これがパンデミックの収束とともに元の勤務形態に戻るか、それとも「ニューノーマル」を受け入れるかが今後のリスクになります。当社の調査によると、女性たちはハイブリッド型勤務を望んでいるようです(週2~3日の出勤と残りの日数の在宅勤務を組み合わせる、1週間の勤務日数を減らす(週休3日または4日制)、1日の勤務時間を短縮する、フレックスタイム制にするなど)。フレックスタイム制や勤務日数・時間の短縮が実際に生産性アップにつながることを示すデータがすでに存在します。日本マイクロソフトが「ワークライフチョイス チャレンジ」と題したトライアルの一環として毎週金曜日を休業日にしたところ、従業員一人あたりの生産性が40%以上向上したという結果が報告されています。こうした変化のメリットを理解するのに難しい理屈は必要ありません。
バックアップ計画
子どもの世話や高齢の親、親族の介護をしている従業員にとって、家族が突然病気になったり、何か緊急事態が起きて仕事に影響を与える事態を避けることはできません。その人の仕事や役割によっては1日休んでも必ずしも問題にはならないかもしれませんが、教職や顧客対応その他専門職が突如出勤できないとなれば組織の日常業務に支障を来すこともあります。ローテーションやバックアップの仕組みがあると、従業員にとっても組織にとっても突然の欠勤によるストレスを軽減できます。
ミーティング
一部の企業では、1日の遅い時間や午前中の早い時間など、子育て中、介護中の従業員の参加が難しい時間帯にミーティングを設定することが日常的に行われています。管理職の皆さんは一度考えてみてください。夕方6時にミーティングを行う必要性が本当にあるのでしょうか。ミーティングを日中の普通の時間帯に設定できるよう、話し合いやワークフローを組み立ててはいかがでしょうか。
もちろん、すでにこれらの対策を講じている企業もあるでしょう。その一方でそうではない企業も多いはずです。今のやり方を改めて見直し、全員にとって柔軟で柔軟性のある職場にする方法をぜひ検討してみてください。
【筆者プロフィール】
Paula Sugawara PCC
Paula is the country launch director for Randstad RiseSmart in Japan. A long term resident of Japan and a certified executive coach she combines her experience in investment banking, talent development and outplacement to support our expanding client base. She is a passionate supporter of working women and recently published The 5Cs of Successful Women.