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「給与以外」の報酬とは?コスト効率に優れたインセンティブとお金以外の報酬の紹介
優秀な人材の獲得と定着には、従業員の士気を高めるあらゆる取り組みが重要です。中でも有効なのが、お金以外の報酬を充実させたインセンティブプログラムです。金銭的なインセンティブが常に最良の選択肢であるとは限らないため、この方法は特に有効です。
従業員に提供しているお金以外のインセンティブと、追加できる可能性のあるもをチェック
この記事では、お金以外の報酬概念について解説します。具体的なインセンティブ、福利厚生、特典の概要を紹介し、コスト効率に優れた魅力的な従業員評価プログラムの構築を支援します。
お金以外の報酬とは
お金以外の報酬とは、金銭的な報酬を伴わない従業員向けの特典のことです。賞与や昇給に頼らず、モチベーションの向上、功績の承認、仕事への満足度改善を目的としています。一方、金銭的報酬には、昇給、賞与、利益分配、ギフトカードなどが含まれます。
当社のワークモニター調査[1]によると、若年層の労働者は、仕事を選ぶ際に給与だけでなく、ワークライフバランスや柔軟な働き方、スキル開発といった要素も重視しています。これにより、企業は予算を圧迫することなく、従業員への提供価値を高めることができます。
お金以外の報酬例
お金以外のインセンティブの需要が高まるにつれて、その種類は多様化しています。[2]例えば、かつて健康・ウェルネス分野の定番だった「年間ジム会員権」は、ヨガクラス、ストレッチ休憩、瞑想セッションなどへと拡大しています。一般的によく知られているお金以外の報酬もあれば、あまり知られていないものもあります。
わかりやすくするために、ここでは大きく7つのカテゴリーに分類しました。
これらのカテゴリーには、リモートワークやハイブリッドワーク、メンターシッププログラム、キャリアアップの機会、オフィスでのヨガ、メンタルヘルス休暇、PC用メガネの無料提供、長期休暇、毎月のチームランチ、月間最優秀社員表彰、誕生日のお祝いなどが含まれます。これらは直接的な金銭的補償を伴わずに従業員のモチベーションを高め、企業が予算にやさしい方法で従業員の士気を高めることができます。
実際、お金以外報酬のカテゴリーの一つである「柔軟な働き方」に含まれるワークライフバランスは、今や給与と同じくらい労働者の優先順位で上位に位置しています。
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お金以外のインセンティブプログラムの利点
お金以外のインセンティブを提供する最も明確な利点は、企業にとってコストが低いか、ゼロであることです。その名の通り、これらの特典は金銭的な投資をほとんど必要としません。従業員がウェルビーイング、マインドフルネス、能力開発、柔軟な勤務時間をますます重視するようになっている今、お金以外のインセンティブはコスト効率が高く、モチベーションと生産性を高める上で効果的です。
主な利点は以下の通りです。
魅力的な職場環境の構築
前述の通り、ワークライフバランスは現代の従業員にとって最優先事項となっており、金銭的報酬よりも重要視されることが増えています。これは、優秀な人材を引きつけ、定着させる魅力的な職場を作りたい企業にとって絶好の機会です。リモートワークやハイブリッドワークといった柔軟な働き方を通じてワークライフバランスを推進することで、企業は従業員がスケジュールを管理し、ストレスを軽減し、燃え尽き症候群を予防できるよう支援できます。これは最終的に、組織と従業員双方に利益をもたらします。
従業員の離職率低下
充実した福利厚生プログラムのもう一つの大きな利点は、従業員満足度の向上です。より満足度の高いワークフォースは、ロイヤリティを強化し、離職率を低下させます。これは、結果として採用コストを大幅に削減し、組織の長期的な成功に貢献します。
より健康で意欲的な従業員
当社のワークモニター調査[1]によると、回答者の83%が、メンタルヘルスサポートと有給休暇日数を転職先を決定する際の重要な要因と見なしています。これは、企業が福利厚生を強化する絶好の機会です。メンタルヘルスへの取り組みを従業員インセンティブプログラムに組み込むことは、より健康で、より意欲的で、より生産的なワークフォースの実現に貢献します。
生産性の向上
Gallupの調査[3]では、従業員への承認は、職場の士気を向上させる最も活用されていない戦略の一つであることが強調されています。費用対効果が高く、比較的簡単に実施できるにもかかわらず、個人の承認は、ロイヤリティ、生産性、定着率の向上といった大きな利益を生み出すことができます。ポジティブな職場環境が、より健康で、より革新的で、より生産的なチームを育むのは当然のことです。
まとめ
- お金以外の報酬は、予算にやさしい方法で従業員の士気とエンゲージメントを向上させます。
- ワークライフバランスは最優先事項です。
- 多様なインセンティブは、進化する従業員の優先事項に応えます。
- 充実した福利厚生プログラムは、離職率の低下と生産性の向上に役立ちます。
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[出典・参考資料]
本記事は以下の情報を参考に作成しました。
[1] ランスタッド- ワークモニター調査2025より
[2] The Incentive Research Foundation (IRF) 2023年版トレンドレポートより
[3] Gallup - 従業員の評価に関する記事より