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70歳就業確保措置、実施企業は28% 継続雇用が主流、22年厚労省

作成者: randstad|Dec 22, 2022 3:00:00 PM

厚生労働省が12月16日発表した2022年「高年齢者雇用状況等報告」によると、70歳までの社員の就業確保措置を実施している企業は6万5782社で全体の27.9%(前年比2.3ポイント増)に増えたものの、社員数の多い大企業では20.4%(同2.6ポイント増)にとどまっていることがわかりました。

就業確保措置の内訳は「継続雇用」が8割近い21.8%(同2.1ポイント増)で最も多く、「定年廃止」が3.9%(同0.1ポイント減)、「定年引上げ」が2.1%(同0.2ポイント増)など。大きな増減はなく、定年後の社員を"戦力化"している企業は、依然として3割に満たない少数派であることがうかがえます。

全企業の常用労働者は約3480万人で、そのうち60歳以上は13.5%の約470万人。うち、常用労働者31人以上の企業における60歳以上は約441.7万人おり、09年当時の約216.0万人から13年間で2倍以上に増えています。多くの企業にとって、高齢社員を「お荷物」扱いできる規模ではなくなりつつあります。

調査は6月1時点の状況について、常用労働者21人以上の23万5875社の回答を集計しました。

「70歳までの就業機会確保の努力義務」は、高年齢者雇用安定法の改正に伴うもので、企業に対し、「雇用による支援」として定年廃止や70歳までの定年延長、他社への再就職の実現。または「雇用以外の支援」として、定年後または65歳までの雇用終了後に起業した人との間で70歳まで業務委託を締結――などを求めています。

取材・文責 アドバンスニュース

 

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