2024年10月1日、オランダ大使館にて同大使館、オランダ商工会議所(NCCJ)、エヌエヌ生命保険との共催により、職場でのLGBTQ+のインクルージョンについて考えるラウンドテーブル&交流会(第五回オランダ企業ラウンドテーブル))を開催しました。
過去のラウンドテーブルの様子はこちらの記事をご覧ください。 |
今回のラウンドテーブルは三部構成で実施をし、第一部では「インクルージョンセンセイ」を設立して企業にダイバーシティー・インクルージョンに関するサービスを提供しているキム・ユリ氏からの「職場におけるLGBTQ+とインクルージョン」についての解説、また当社ランスタッドで人事本部ED&Iチームマネージャーを務める村松栄子より、ED&Iの考え方やLGBTQ+の取り組みについて発表をしました。
コロナウイルスの影響により働き方改革に取り組み、リモートワークを実施し続けている企業が増える中、より社員とのエンゲージメントが必要性を増している職場が増えている現在。職場において心理的安全性を担保することが結果的に社員のパフォーマンスにつながっていることが数値的エビデンスで実証されているとの紹介がありました。
また社員のパフォーマンスだけでなく、採用サイトや会社HPなどに、女性活躍やLGBTQ+などの取り組みについての記載がある方が圧倒的に人材が集まっている実積があるなど採用においても優位性があるとのこと。
キム・ユリ氏からは様々な活動の紹介やその実績の紹介がありました。
また当社人事本部ED&Iチームマネージャーを務める村松栄子からは、当社の取り組みとして、就業規則に婚姻や配偶者䛾定義に同性カップルを含めていることや、社員ネットワークグループ活動の紹介をしました。
またEqualityとEquityの違いについては、ぜひみなさんに理解していただきたい点です。下記の図を用いて、身体に合った自転車を提供することで全員が参画でき、よりよいパフォーマンスを発揮することができるとの、ED&Iの考え方について非常にわかりやすい説明がありました。
▼パネルディスカッションの様子
2名のプレゼンテーションの後は、エヌエヌ生命保険のエンプロイーサクセス部長・秋村早智氏を司会に招き、キム氏と村松氏のほかLGBT法連合会理事の西本梓氏を迎え、「民間企業はLGBTQ+のインクルージョンにどのように率先して取り組むべきか」をテーマとしてパネルディスカッションを実施しました。
企業として取り組むにはトップダウンとボトムアップの両方のアプローチが有効とのこと。
また、個人においてはLGBTQ+以外の方でも誰もが何らかのマイノリティである認識を持つことで、自分事としてとらえることができ、個々が生きずらいと感じる環境をなくす必要があることなど、企業としてと個人としてどう取り組んでいくことができるのかなどについて深堀をすることができました。
▼ランスタッドジャパンCHROヨス・シュットによるクロージングメッセージ
パネルディスカッションの後は立食形式での交流会を実施しました。
今回集まったのは各企業からHR リーダーやED&Iの活動を実施している方など総勢約30名。オープンな雰囲気の中で、プレゼンテーションやパネルディスカッションを踏まえて、それぞれの企業での活動についての紹介や意見交換をする時間となりました。
職場におけるED&Iについて、非常に重要視をし取り組みを行っている企業も多数ありますが、日本社会全体でみるとまだほんの一部にしかすぎないのではないでしょうか。
このような取り組みが実際に社員のパフォーマンス向上につながり、企業の成長につながるということをより多くのリーダーに理解をしていただき、日本社会全体の成長・向上につなげられるよう、今後もより多くの企業とともに、ED&Iについて理解を深める活動を継続していきたいと考えています。