【ランスタッド・ワークモニター】世界でも日本でも、雇用に関する世代間格差鮮明に

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【2013年第2四半期 ランスタッド ・ ワークモニター 労働者意識調査】
高年齢者の採用ハードル高い傾向、55歳以上が雇用維持の為に妥協できるのは雇用形態と給与

世界最大級の総合人材サービス会社ランスタッドホールディング・エヌ・ヴィー(本社:オランダ王国ディーメン、CEO:ベン・ノートブーム)は、世界32の国と地域で労働者意識を調査する「ランスタッド・ワークモニター2013年第2四半期」の調査結果を発表しました。「ランスタッド・ワークモニター」は年4回、18~65歳の週24時間以上働く方を対象に実施される調査で、今回は世界的な課題となっている"若者と高年齢者の雇用"について調査を行いました。

「世代間の雇用に対する認識」調査結果 まとめ

■若者よりも高年齢者の仕事探しの方が難しいとの回答、世界では20ポイント強、日本では13ポイント強の差

■仕事探しにおいては、世代を超えて「学位よりも経験が重要」とのグローバル共通認識

■55歳以上が自分に合った仕事の為に妥協できるのは、雇用形態と給与

労働意識調査 高齢者・若者の適職について/自分に合った仕事に必要なのは学位より経験
仕事のために妥協できること/雇用形態、海外転居、給与


■若者よりも高年齢者の仕事探しの方が難しいとの回答、世界では20ポイント強、日本では13ポイント強の差

若者の失業が大きな課題をとなっている現状を反映し、世界、日本共通で「若者の仕事探しが難しい」との回答が約7割に登った。最も深刻なのは、91%のギリシャ、日本は67.4%であった。一方で、高年齢の労働者の求職はさらに厳しく、世界では89.0%、日本では81.9%が「55歳以上仕事探しは難しい」と回答し、若者の求職よりも世界では20ポイント強、日本では13ポイント強上回る結果であった。

■仕事探しにおいては、世代を超えて「学位よりも経験が重要」とのグローバル共通認識

採用企業が即戦力人材を求める傾向を受け、仕事探しにおいては「学位よりも経験が重要」との回答が、グローバル平均で8割を超えた。この傾向は日本でも同様で、国内平均、世代別いずれもグローバルと同等の回答水準であった。

■日本の55歳以上が自分に合った仕事の為に妥協できるのは、雇用形態と給与

勤務先との雇用関係を維持し、自分に合った仕事を続けるために、働く人が妥協できる点は、全世界的にみて「雇用形態」であることが分かった。世界では88.3%、国内では80.2%の回答者が「仕事を失うよりは有期雇用の仕事を希望する」と回答した。日本の労働者は給与待遇の妥協に比較的前向きで、47.7%の回答者が妥協をしてもよいと回答、世界平均の38.7%を大きく上回る結果であった。海外転居を伴う妥協には、世界の47.4%、日本48.3%の労働者が前向きな姿勢を示した。一方、日本の55歳以上の回答者の85.7%が雇用形態の妥協、57.7%が給与の妥協に前向きであるものの、海外転居を伴う妥協は37.7%に留まり、世界平均を10ポイント近く、日本の44歳以下の結果を14.5ポイント下回る結果であった。

世代間の仕事にかかわる意識の差

【ランスタッド株式会社 HRソリューションズ事業本部 本部長 川上英明のコメント】

採用条件に関する年齢制限は撤廃されているものの、調査の結果からもわかるように、企業のニーズと働く意欲のある高年齢の求職者のニーズには格差がある。一方で、経験を積み上げてきた熟練キャリアの方を高く評価し、「即戦力人材」を求める企業が増えている。特に、リーマンショック後に組織再編を行った企業でその傾向が強く、部長職以上の人材紹介が活況である。しかしながら、弊社の再就職支援サービスを長年の一つの企業、業界で勤務されてきた方は、ビジネスキャリアで得た経験・知識、スキルが、異業種や他の職種で活かせる可能性があることに、自分ではなかなか気づいておられないことが多い。様々な形で求職活動を支援する弊社では、これまでの経験を深く掘り下げ、新しい可能性を引き出す姿勢を大切にしている。


■転職成功の自信が低調、転職の意欲の上昇が止まる 日本では失業の恐れが減り転職は消極傾向

前四半期まで、3期連続上昇してきた転職意欲指数(6カ月以内の転職をする可能性)は、2013年度第2四半期にやや下降し108ポイント、併せて積極的に求職活動をする層も1ポイント減少の12%であった。転職をした場合に、現職と同等のポジションを見つけられるかを示す、転職成功の自信を示す回答者が65%と低調なこと、6カ月以内の失業の可能性があるとの回答者数が改善していないことが理由としてあげられる。日本国内の転職意欲指数は、大幅下降の96.7ポイントであった。6カ月以内の失業の可能性が高いとの回答が前回調査と比較し6ポイント減の4%と、2010年の調査開始以来最も低いことから、安定した現職にとどまる傾向にあると考えられる。

転職意識指数/6ヶ月以内転職の可能性


【ランスタッド・ワークモニターについて】

ランスタッド・ワークモニターは、2003年ランスタッドの本社のあるオランダでスタートし、現在は欧州、アジアパシフィック、アメリカ大陸の世界32の国と地域で行われています。ワークモニターは年4回実施され、労働市場の動向に関するグローバルトレンドを調査しています。本調査はオンライン上で行われ、18~65歳の週24時間以上の勤務をする労働者を対象にしています(自営業を除く)。今回の調査は、世界191,488名を対象に実施され、日本の有効回答数は5,668名、調査期間は2013年4月18日~5月3日でした。

調査実施国

アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、チリ、中国、チェコ、デンマーク、フランス、ドイツ、ギリシャ、香港、ハンガリー、インド、イタリア、日本、ルクセンブルク、マレーシア、メキシコ、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、ポーランド、シンガポール、スロバキア、スペイン、スウェーデン、スイス、トルコ、イギリス、アメリカ、以上32の国と地域

 

◯ランスタッド株式会社 会社概要
[社名] ランスタッド株式会社
[設立] 1980年8月
[代表] 代表取締役会長兼CEO マルセル・ウィガース
代表取締役社長兼COO 井上守
[所在地] 東京都千代田区紀尾井町4-1ニューオータニガーデンコート21F
[拠点数] 全国66拠点
[TEL] 03-5275-1871(代)
[資本金] 1億円
[事業内容] 人材派遣サービス/紹介予定派遣サービス/人材紹介サービス/ 再就職支援サービス/アウトソーシング事業
[URL] www.randstad.co.jp

<このリリースに関する問合せ先>
ランスタッド株式会社
コミュニケーション室
前川
Tel: (03) 5275-1883
Fax: (03) 5275-1878
Email:
communication
@randstad.co.jp

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