――ずばりコミュニケーションの秘訣を教えてください。
川野:毎朝、Zoomで15~30分のビデオミーティングを行い、昨日の業務報告と今日お願いしたい業務の説明をしています。私はどちらかというと「信頼して任せる」というタイプなので、その後は困ったことがあった際にSlackで連絡をもらうという形です(笑)。正直なところ管理にはそこまで時間をかけていないものの、しっかり業務を遂行してくれるので大変助かっています。通勤できる身近な範囲だけで探してたら、ここまで自走できる優秀なスタッフさんは見つからなかったかもしれませんよね。
スタッフ:川野さんがしっかりと業務のやり方を教えてくれ、わからないことがあってもSlackですぐに返信してくれるので、私もとても安心して業務ができています!
――ところで、スタッフさんはどのような業務をされていますか?
スタッフ:LINEとHusbpotを連携させるためのツールの初期セットアップ、お客様とのオンラインミーティングへも同席させていただいています。9~17時勤務です。
―― なぜ“おうち派遣”に登録したのですか?
スタッフ:前職の際に一度目の緊急事態宣言が発令され、初めて在宅で働く機会がありました。その時に「時間や場所にとらわれず働けるのはいいな」と思っていました。しかし、緊急事態宣言が解除された後はオフィスに通勤する形に戻ってしまったんです。ですが、「在宅で働けることが私にとってのお仕事の理想像だ!」という思いを捨てきれませんでした。そんな時にインターネットでたまたま見つけたのがランスタッドの「おうち派遣」でした。
――今回のお仕事の紹介を受けた時は、どのようなお気持ちでしたか?
スタッフ:私の住んでいるエリアでは、フルリモートができるお仕事がなかなか見つかりませんでした。そんな中、フルリモートOKの今回のお仕事を紹介してもらえて、とてもうれしかったです!仕事内容もまさに自分が求めていたものだったので、すぐに「お願いします!」とお伝えしました。
―― リモートワークという働き方について、どう思われますか?
川野:オフィスで働くという一体感はどうしても減ってしまうものの、「相手を信頼して、お仕事を任せて成果物を出してもらう」という働き方は“自立した働き方”という感がして、個人的にはとても気に入っています。
また、以前は埼玉から東京まで片道1時間ほどかけて通勤していましたが、日本で最も混むといわれる路線だったこともあり、毎朝ぎゅうぎゅう詰めになりながら出勤して会社に着く頃にはヘトヘトという有様でした(笑)。リモートワークであれば当然それもなくなるので、毎朝がとても快適です。
また、リモートワークを活用することで、働く場所に縛られず、地方にいる優秀な人材と仕事ができる点も素晴らしいと思います。
スタッフ:私も通勤時間がないこと、また愛犬と一緒に過ごせる時間が増えたのでとても気にっています!以前は往復3時間かけて通勤していたので、生活が大幅に変わりました(笑)。地方の田舎のほうに住んでいるのに、東京の最先端の仕事ができるということにも大変満足しています。今後もこのような働き方ができるお仕事を続けたいと考えています。
――実際に“おうち派遣”を活用してみて、どういった業務におすすめだと思いますか?
川野:リモートワークだと成果物で判断する割合が多くなるので、業務を切り出して依頼できる業種、例えばソフトウェアの開発やマーケティング系の会社、翻訳業務などはフィットするのかなと思います。リモートワークが向く仕事、そうでない仕事がありますよね。
―― 一般事務のようなお仕事をリモート化するのは難しいなと思われますか?
川野:実際はそんなこともないような気もしますね、企業のマインドの問題というか(笑)。これまでの慣例が足かせになっていることも多いと思うので、「やってみたら意外といけた」ということも多いのではないでしょうか。
スタッフ:私の母も事務系のお仕事をしているのですが、やはり会社からは出社して働いてほしいと言われています。ただ、聞いてみるとリモートでも十分に対応できる内容なので、まさに…ですよね。私自身、おうち派遣を始めて充実した生活ができているので、私の母や友人にも経験して欲しいですね。
―― 外部人材リソースを活用しようと思ったきっかけは何ですか?
川野:ある企業で弊社サービスを大々的に導入いただけることが決まり、多くの導入作業が発生することが予想されました。弊社はスタートアップで私1名(+犬1匹)しかおらず、今のリソースだけでは足りないため外部リソースの活用を検討しました。
――様々な外部人材リソースがある中で、なぜ“おうち派遣”を選ばれたのですか?
川野:その大きなプロジェクトの話をいただいた時に、当初は直接雇用も検討しました。wantedlyに投稿してみたり、知人にも相談してみましたが、やはりすぐに最適な人材は見つかりそうもなかったんですね。直接雇用となると、どうしても採用の基準が相当上がってしまいますしね(笑)。
しかし、プロジェクト開始まで時間がなく1日でも早く人材が欲しいという状況でした。そんな中で、たまたまインターネットで「在宅勤務の活用で優秀なIT人材を今すぐ」とうたっていた“おうち派遣”がぴったりではないかと思い問合せをしました。
――在宅でお仕事ができる人がいるという点が御社のニーズに合っていたのでしょうか?
川野:まさにその通りです!スタートアップということもあり固定オフィスが無く自宅で働いているので、リモートですぐに業務に対応できる優秀なスタッフが見つかるという点に魅力を感じました。
――受け入れに当たっての懸念点はありましたか?
川野:一番の懸念点は「コミュニケーション」でした。多くの企業がリモートワークを推進する中で感じる課題かと思いますが、近くにいれば相手の働きぶりが分かり、「どうやら困っているようだな」のように状況を察してすぐにサポートできますよね。リモートワークだと姿が見えず、基本は成果物のみで判断しなければならない。そんな中で、コミュニケーションが十分に取れないことがモチベーションへ悪影響を及ぼすのではないかという点を心配していました。
ですが、“おうち派遣”を始める際に、ランスタッドの営業担当よりリモートワークに関するTipsをまとめた記事を紹介してもらって、それがとても参考になりました。毎朝ビデオミーティングを行う、Slackなどコミュニケーションツールで小まめにやり取りする、など、本当にちょっとしたことでリモートワークでもコミュニケーションの課題をクリアできるんだなと感じています。
――情報セキュリティに関して懸念点はありませんでしたか?
川野:弊社ではスタッフさんに専用のPCを準備し、それでの業務をお願いしています。また、クラウドストレージを積極的に活用することで、アクセスログも取れますし、万が一PCなど端末を紛失した場合でも情報漏洩のリスクは大きく抑えられるので、情報セキュリティについても比較的安心して業務ができる体制はできているかと思っています。したいと思っています。
――“おうち派遣”について改善してほしい点はありますか?
川野:何もないと言ったら嘘になりますが(笑)。一度、通信環境が悪くスタッフさんと連絡がつながらないことがありました。業務ができないばかりか、連絡がつながらず状況も分からなかったため、ちょっと困りましたね。すぐに解決はしたものの、そうした時の対応として“おうち派遣”専用のITヘルプデスクのようなものがあると安心かなと思いますね。
スタッフさん:wifiの通信が悪く電話もつながらなかったので、私もあの時はかなり焦りました…(汗)。ITヘルプデスクがあると安心ですね!
―― “おうち派遣”に今後期待することは何ですか?
川野:人材を派遣することに加えて、他社のベストプラクティスや活用方法などコンサルティングも合わせて提供いただけると大変うれしいです。また、いつか海外の優秀なエンジニアを“おうち派遣”で紹介してもらえると嬉しいですね!
――御社の概要を教えてください。
川野:2019年に設立したHubspotというCRMプラットフォームのサービスを拡張するソフトウェアを提供する会社です。現在50社ほどのお客様がいます。
リトルヘルプ・エージェンシー合同会社
プロダクトマネージャー 川野 忍様