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コロナ後における外資系ITベンダーの採用変化

作成者: randstad|Apr 6, 2021 3:00:00 PM

DXが日本でもバズワード化してからしばらく経つが、

日本市場ではまだ概念の浸透までにとどまり、感度高くDXを取り入れてきた企業は少なかったように思う。しかし、2020年のCOVID-19の影響を受けてから、日本市場でもよりDXを真剣に検討し始めた―、いや、検討を余儀なくされた企業は多いのではないだろうか?

外資系ITベンダーの市場では、従来のオンプレミスソリューションベンダーから、クラウドベンダーの台頭がめざましい。特にSaaS系ツールベンダーでは、"自動化"、"効率化"などをキーワードに市場シェアを伸ばしており、その基盤を支えるIaaS, PaaSベンダーも相関的に成長している状況だ。

それでは、上記のような市場トレンドは、転職市場へどのような影響を与えたのだろうか?筆者が担当している外資系ITベンダーチームでは、昨年の転職トレンドとして、面白いデータが浮かび上がってきている。

例えば、転職者側との新規面談数は、COVID-19前の2020年と比較し、54%も増えている。このデータの背景としては、業績不振による人員削減もあったため、転職を余儀なくされたケースもあったと思うが、これを機に、自身のキャリアを見つめなおしたい、という転職者側の意識変化も高まっているからだと考えられる。

一方で、推薦から一次面接への書類通過率としては、2020年に比べ42%も減少しており、企業側が以前よりもシビアに候補者のスキルについてスクリーニングを実施しているかが読み取れる数字となっている。そして、「リモートで働く」という特殊な環境化において、求められるスキルが、少しずつ変化しているという点も見逃せないポイントであろう。

例えば、Field Marketing職に関しては、従来の大規模イベントの企画、実行が難しい状況になっているため、よりDigital Marketingに知見の深い人材が求められている。また、Account Executive (Sales)に関しても、むやみに新規開拓を行っていくのではなく、Consulting Salesスキルがより求められ、顧客との中長期的なリレーション構築スキルが重要視されてきている。

しかしながら、日本の労働市場に上記のようなトレンドに準じたスキルを持つ転職者は多くはない。企業が生き残っていく上で、優秀な人材の確保はキーとなるが、どのような採用戦略を採っていくべきなのだろうか?

弊社ではこれまでの実績をもとに、採用戦略についての提案や業界トレンドについてのインサイトを提供している。外資系ITベンダー業界でも、従来の採用戦略からより市場に沿った採用戦略を行うことで、他社に負けない採用を実施することは可能である。ぜひ下記記事をご一読いただきたい。

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取材・文責

長久 杏佳

チームマネージャー

IT / Technology領域のミドル~エグゼクティブレベルを担当