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10月3大都市圏の派遣時給は1701円 26カ月連続で前年を上回るも”一服”

作成者: randstad|Nov 25, 2024 2:21:12 AM

関東1749円、東海1470円、関西1501円

求人情報会社が11月20日発表した10月の派遣平均時給(三大都市圏、募集時)は1701円(前月比0.2%減、前年同月比1.3%増)となり、26カ月連続で前年を上回りましたが、7~9月と3カ月連続で過去最高を更新した勢いは4カ月ぶりに"一服"しました。

職種別(大分類)では、オフィスワーク・事務系が1660円(前年同月比1.7%増)と2カ月連続で過去最高を更新しており、年末年始に向けた求人が増えているほか、衆院選のスタッフ需要もあって時給を押し上げました。 

「10月始業」の求人が増え、時給水準の高い経験者向けの比率が増えたのも要因。しかし、クリエイティブ系の1939円(同4.5%減)や医療・介護・福祉系の1445円(同2.4%減)など、7職種中4職種で前年を下回りました。同社によると、人材不足の要因として指摘されている「年収の壁」はパート・アルバイトが中心で、派遣スタッフはフルタイム勤務が多いことから影響は限定的だと しています。

ただ、今後はフルタイム以外の柔軟な勤務形態の求人が増える可能性があることから、派遣会社も「短時間」「週3日勤務」など多様な働き方のできる求人の選択肢を増やすことが求められる、と指摘しています。 

地域別では、関東が1749円(同0.3%減)、東海が1470円( 同1.6%増)、関西が1501円(同0.1%増)となり関東のマイナスが続いています。 

3大都市圏以外では北海道が1332円(同0.4%減 )、東北が1273円(同1.3%増)、北信越 が1243円(同2.9%減)、中国・四国が1321円(同0.6%増)、九州・沖縄が1316円(同1.5%増)となり、北海道と北信越がマイナスとなりました。 

また、別の求人情報会社の発表によると、10月3大都市圏の平均時給は1595円(前月比0.9%増、前年同月比0.5%増)でした 。

 

大学生の10月就職内定率72.9% 4年ぶり低下

文部科学・厚生労働両省が発表した来春卒業の大学生の就職内定率は、10月1日時点で72.9%(前年同期比1.9ポイント減)でした。新型コロナ下の2021年3月卒業生の69.8%から続いた上昇が止まり、4年ぶりの低下。厚労省は「売り手市場は続いており、複数企業の内定を得た学生が就職先をまだ決めていないため」とみています。

 内訳は大学の国公立が71.4%(同0.7%ポイント減)、私立が73.3%(同2.3ポイント減)、短大が42.3%(同2.4ポイント増)、高専が91.4%(同0.4ポイント減)。大学の男女別では男子が71.5%(同2.4ポイント減)、女子が74.5%(同1.3ポイント減)。文理別では文系が72.8%(同2.2ポイント減)、理系が73.1%(同0.6ポイント減)。

 地域別では関東が83.6%(同0.8ポイント増)で最も高く、北海道・東北が61.1%(同0.4ポイント増)で最も低くなっています。他は中部の71.9%(同5.3ポイント減)など、4地域とも前年同期より下がっています。調査は大学など112校、6250人を対象に定期実施しています。