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育児と仕事の両立環境進む 働く女性、過去最高の3035万人

作成者: randstad|Aug 17, 2023 3:00:00 PM

総務省が発表した2022年の就業構造基本調査によると、有業者(働く人)数は6706万人(前回調査、17年比84万7000万人増)でした。そのうち、女性は3035万4000人(同121万5000人増)の過去最多となり、就業率も53.2%(同2.5ポイント増)の過去最高。男性は3670万6000人(同36万8000人減)。女性は育児と仕事の両立環境が一定程度進んだことが一因とみられています。

雇用形態別では自営業主が510万8000人、雇用者が6077万2000人。雇用者のうち、役員などを除く雇用者は5722万5000人(同138万6000人増)で、正規従業員は3611万5000人(同160万1000人増)、非正規従業員は2111万人(同21万5000人減)。この結果、非正規率は36.9%(同1.3ポイント減)に低下しました。

非正規の内訳はパートが1036万5000人、アルバイトが431万4000人、契約が292万6000人、派遣が151万7000人、嘱託が109万9000人など。パートと派遣は増え、アルバイト、契約、嘱託は減っています。

調査は5年ごとに実施。今回は22年10月、全国約54万世帯の15歳以上約108万人を対象にしています。

 

非就業の3人に1人が「すぐに・よい仕事があれば」

就業について女性はどのように考えているのでしょうか。求人情報会社が発表した「女性の就業に関する1万人調査2023」によると、就業していない女性の3人に1人が「すぐにでも働きたい、よい仕事があれば働きたい」と考えている模様です。

非就業者3980人に就業意向を聞いたところ、「職業を持つつもりはない」が49.9%で最も多かったものの、「すぐにも職業を持ちたい」が6.4%、「よい仕事があれば職業を持ちたい」が24.3%あり、合わせて30.7%になっています。「いずれは職業を持ちたい」も19.4%ありました。ただ、最近1年間に仕事探しをした人は17.5%に過ぎません。

働いていない理由(複数回答)については、「家事、育児、介護などで働く時間がない」(18.5%)、「経済的に働く必要がない」(13.6%)、「仕事をする自信がない」(13.5%)など。非就業者も含めて仕事を選ぶ際に重視すること(複数回答)は「安心して働けそうであること」が22.9%で最も多く、「休暇が取りやすい」が20.8%、「長く働けそうなこと」が17.2%などで続きます。

女性の働く環境整備はまだ道半ばの状況にあり、社会的条件が整えば就業したい潜在層の活躍はこれからもっと期待できそうです。