1、数字で見る!製造業で働く女性の数はどれくらい?
「工場では重労働が多く女性には不向きなのでは?」「昔から男性の従業員が多くなじめない気がする」・・・製造業で女性の活用を試みる際、たくさんの障壁にあたるように思われますが、実際日本ではどれくらいの活用が進んでいるのでしょうか?
今回は、製造業界を細かく分類して数字でご紹介させて頂きます。
企業規模別
業界別(全国)
(出典:経済産業省「製造企業における女性従業者比率」)
最も女性が活躍する業界は、約70%で衣服繊維製品製造、次いで食料品製造が約60%と半数以上が女性従業員となっています。
他にも、電気機械器具製造業や繊維工業当、半数近くが女性従業者となる業界が現代では少なくありません。特徴として、手先を使う細かい作業など、労働集約型の業種で女性の活躍が見られるようです。
業界によりばらつきはあるものの、製造業全体平均では中小企業で約4割の従業員が女性の従事者となっており、製造業では中小企業で女性従業者が多くなっていることが分かります。
2、実際に働きたいと思っている人はどれくらい?求職者の生の声
では、実際に群馬県在住の求職者目線では、どれ程の方が製造業での従事を望んでいるのでしょうか?
ここで、ランスタッドご登録頂いている群馬県在住の女性求職者の製造系経験職種、またどの職種に希望しているか分布を見ていきましょう。
やはり経験職種・希望職種ともに組立・検査などの手先を使用する職種や、仕分け・ピッキング・軽作業などの未経験からでも安心して働ける職種での分布が多くなっています。
一方で、前章では2番目に女性の働き手が多いとされていた食品製造での経験者・希望者は非常にすくなく、また、数は少ないもののマシンオペレーターやフォークリフトなどの、大型機械を使用するような業種での経験者・希望者もいるようです。
3、ご存じですか?女性活用の注意点!業務制限があります!
それでは、工場での業務で女性を活用するにあたって、注意するべき点はどこでしょうか?
一口に女性の活用とは言っても、まずは何から気を付ければ良いのでしょうか?
今回は、労働基準法の観点から、注意するべき点をご紹介させて頂きます。
女性労働基準規則での重量制限
女性労働基準規則は義務となっており、次の通りです。
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断続作業 |
継続作業 |
18歳以上の女性 |
30kg未満 |
20kg未満 |
満16歳以上満18歳未満の女性 |
25kg未満 |
15kg未満 |
満16歳未満の女性 |
12kg未満 |
8kg未満 |
※尚、機械を利用した作業は重量制限に当てはまりません
女性労働者の就業を禁止する業務
平成24年10月の改正より、女性労働基準規則では母性保護を目的として、妊娠や出産・授乳機能に影響のある特定の25の化学物質を取り扱う作業場では、妊娠の有無や年齢などに関わらず、女性労働者を以下の業務に付かせることは禁止となります。
- 労働安全衛生法令に基づく作業環境測定を行い、第3管理区分となった屋内作業場での全ての業務
- タンク、船倉内などで規制対象の化学物質を取り扱う業務で、呼吸用保護具の使用が義務付けられているもの
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その他にも、福利厚生施設や環境・作業での配慮など、様々な点で配慮するべき点が存在します。
結局、製造業での女性の活用はハードルが高い?
ここまでの数字を見て頂くと、業界によっては女性の活躍が推進されている場面がある一方で、まだまだ女性の活躍が進んでいない業界もあるようです。
また、活躍推進にあたり注意点なども存在し、業務によっては気軽に着手できない部分もあるのではないでしょうか。
ランスタッドでは、人材の紹介だけでなく、第一種衛生管理者を保有したコンサルタントが、工場業務での女性活用を女性ならではの目線、また法令面を考慮したご相談も承っております。
4、ランスタッドはこんなお悩みも解決します
ランスタッドでは、働き手の多様性の拡大が進む現代で、理想と現実のすきまを埋めるお手伝いをさせて頂いています。
お客様のご要望に対し、市場の状況や法令面の両方から客観的なコンサルティングを行っております。
こんなお悩み有りませんか?
・性別にこだわり過ぎてしまい、なかなか人不足が解消されない
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・女性の活躍推進を考えているが、何から初めていいか分からない
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数字で見るランスタッドの特徴
変化に対する柔軟性や俊敏性が求められる今の時代だからこそ、最適なソリューションをスピーディにご提供し、お客様の課題解決に貢献したいと考えております。
ランスタッド株式会社
スタッフィング事業本部 北関東本部
北関東第2エリア 高崎支店 マネージャー
保有資格:第一種衛生管理者/キャリアコンサルタント
ランスタッドにて、派遣コーディネーターとして入社。
求職者の採用、キャリア支援を経験後、 コンサルタントとして製造業から行政まで幅広い業種を担当。
「現場の声に寄り添い、現場の声を形に」が自身のモットー。 好きな食べ物は無花果。
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