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〔調査〕派遣社員はどんな時に退職を考えて誰に相談をするのか|ランスタッド法人ブログ

作成者: randstad|Sep 28, 2023 3:00:00 PM

派遣社員(以下、派遣スタッフ)が退職を考えるのはどんな時でしょうか。

今回、派遣スタッフとして現在または過去に働いたことがある方に退職に関するアンケートを実施しました。どんな時に退職を考えたのかに加えて、誰かに相談をしたか、その相手は誰か、相談の後、就業を継続したのか退職したのかについても聞いています。

*調査概要 2023年6月調査実施/外部機関による調査/無記名回答/サンプル数:1050(派遣社員として働いているまたは働いたことがあると事前調査で回答した方)

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Index

〔調査結果〕

〔まとめ〕

 

退職を考えるきっかけとなったこと

まず、派遣スタッフとして働いたことがある職場で退職を考えるきっかけとなったことについての回答です。

「時給が希望より低い」と「職場での人間関係(上司、指揮命令者)」が同数で最も多く、次に「事前に聞いていた業務内容と実際の業務内容が異なる」が次に続きました。

また、「職場での人間関係(上司、指揮命令者以外)」と「職場での人間関係(上司、指揮命令者)」を合わせると最も多い回答数となり、「職場での人間関係」は退職を考えるきっかけとして上位であるといえます。

関連記事:派遣スタッフの勤務が続かない職場の特徴

 

 

退職を考えるきっかけとなったことについて誰かに相談をしたか

次に、退職を考えるきっかけになったこととして回答した内容についてそれぞれ誰かに相談したかの回答です。

最も誰かに「相談した」が多かったのは【時給が希望より低い】でした。また、すべての項目において「相談した」と回答した方は20%を下回りました。

 

 

 

退職を考えるきっかけとなったことについて誰に相談したか

前の質問で誰かに「相談した」と回答した方が誰に相談したかの回答です。

「派遣先の指揮命令者、上司にあたる人」に相談したが最も多かった項目

【業務量が多い】

 

「派遣先の指揮命令者、上司にあたる人以外」に相談したが最も多かった項目

【残業などの時間外勤務が多い】

 

「派遣会社の営業」に相談したが最も多かった項目

【時給が希望より低い】【職場での人間関係(上司、指揮命令者)】【事前に聞いていた業務内容と実際の業務内容が異なる】【職場での人間関係(上司、指揮命令者以外)】【人間関係以外の職場の環境、設備】

 

「家族」に相談したが最も多かった項目

【派遣会社の対応】【自身の体調不良】

注目するのは【業務の難易度が高い】の項目で「同じ派遣先のお仕事開始時期が近い派遣社員」に相談したと回答が多かった点です。※「派遣先の指揮命令者、上司にあたる人」の回答も同数

また、すべての項目で「同じ派遣先のお仕事開始時期が近くない派遣社員」よりも「同じ派遣先のお仕事開始時期が近い派遣社員」と回答した数が多くなっています。同じ派遣スタッフでも就業開始時期が近い方はより身近で相談しやすい相手と言えるでしょう。

 

 

相談して解決したか、就業継続または退職をしたか

相談をした後、解決したのかしなかったのか、また退職したのか退職しなかったのかの回答です。

【解決した】が【解決しなかった】を上回ったのは「業務量が多い」と「業務の難易度が高い」「家庭の事情」の3項目でした(当てはまるものがないを除く比較)。この3項目は「派遣先の指揮命令者、上司にあたる人」に相談したの回答が多かった項目と一致しています。

また、【解決した】【解決しなかった】に関わらず、全項目で【退職しなかった】より【退職した】の回答が上回りました。最初の設問で誰かに【相談していない】を選択した方の調査をおこなっていないため比較ができませんが、いちど退職を考えるきっかけがあると誰かに【相談をした】としても結果的に退職する方が多いという結果となりました。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。調査結果では退職を考えるきっかけがあった際に誰かに相談するとの回答は各項目で5人に1人以下でした。その内容により相談する先(誰に相談するか)にはばらつきがあり、相談した後、その内容が解決しても解決しなくても退職をしたとの回答が退職をしなかった回答を上回っています。

労働者派遣法における苦情処理の扱い

派遣就業に関する苦情については、派遣元事業主、派遣先事業主が連絡を取って、迅速・適切に解決すべきであり、派遣先事業主・派遣元事業主相互に責任があります。

「派遣先は、その指揮命令の下に労働させる派遣労働者から当該派遣就業に関し、苦情の申出を受けた時は、当該苦情の内容を当該派遣元事業主に通知するとともに、当該派遣元事業主との密接な連携の下に、誠意をもって、遅滞なく、当該苦情の適切かつ迅速な処理を図らなければならない」(労働者派遣法 第40条第1項)

相談が全て「苦情」に当たるとは限りませんが、派遣先は派遣スタッフが就業するにあたり苦情の申し出を受ける者や苦情処理の方法等についてあらかじめ労働者派遣契約に定める必要があり、その苦情処理に関する事項はスタッフへ通知する就業条件明示書に明記します。また、派遣スタッフから派遣先に苦情があった場合、その年月日、苦情の内容、てん末を派遣先が派遣先管理台帳に記録する必要があります。※派遣元に苦情があった場合、派遣元は派遣元管理台帳に同様に記録をします

参考ページ:厚生労働省 派遣先の講ずべき措置等

関連記事:派遣法の指針改正、派遣先が主体的に苦情処理の対応を!

退職のサインを見逃さないためのランスタッドの取り組み

ランスタッドでは派遣スタッフの離職や欠勤の抑制施策の一つとして、ランスタッドケアという取り組みを実施しています。このプログラムでは、週に一度の「心の診断アプリ」のパルスサーベイ(リアルタイムチェック意識調査)で心と身体のコンディションを定点観測し、派遣スタッフの不調やモチベーションの低下などの予兆を早期に捉えます。また、派遣スタッフの就業1週間後・1か月後に満足度調査(NPS)を実施するなど、「相談前」の悩みや心、状況の変化をキャッチすることにつとめています。

関連ページ:ランスタッドケア

ご不明な点がございましたら、ランスタッド営業担当もしくは法人様向けお問合せ窓口までお問い合わせください。

 

 

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[著者プロフィール]

白川 真理子(しらかわ まりこ)
ランスタッド マーケティング&ブランドコミュニケーション本部 DX部
インサイドセールス

オフィス系派遣のコンサルタントとして企業、求職者・就業者の方々の支援に携わる。
現在はインサイドセールスとしてランスタッドの全サービスをワンストップでご提案することを担当。国家資格キャリアコンサルタント。