大手企業が高度なレベルで機能し、顧客のために成果を出すにはそれなりの規模の生産性の高い人員がぜひとも必要です。
結果として、支出の大部分を人件費が占めることになります。生産能力の維持に足る人的資源を確実に備えるのはもちろん、競争力のある報酬を提示し、適材を集め、維持する(※1)ことが必要不可欠です。
さらに、採用活動や従業員に対する支払いなどの明らかなコスト以外にも、検討すべき財務に影響を与える要因はいくつもあります。人員補充ができない場合の生産性の低下や採用ミスに伴うコストなどです。
人件費を抑えたい場合の最も簡単で最も効果的な方法は、この道のプロの手を借りること。企業が人材サービス会社を使いたい理由の一つは、費用対効果が明確だからです。人材を採用して初めて費用が発生します。従って、10人面接しても採用しなければ採用費用は基本的にはゼロです。その他にも人件費を管理したい時の人材サービス会社のメリットについていくつか好例をご紹介します。
採用ミスとは誰もが避けたいシナリオです。新規採用者が後になって組織になじまないことがわかった場合、求められた水準で仕事ができないことがわかった場合、関係者全員の時間、お金、労力がすべて水泡に帰します。周囲を失望させ、士気を低下させる原因にもなります。
財務的インパクトだけを考えても、採用ミスによってその従業員の初年度の報酬の30%分(※2)のコストが発生すると言われています。
人材サービス会社を利用する最大のメリットの一つは、採用活動の質を格段に高められることです。専門の人材サービス会社は実績のある厳格な方法で候補者の選考、分析、その役割に適した人材を採用するプロです。
人材探しは求人掲示板や求人サイトへの求人広告の掲載を含め、かなり物入りな活動です。できるだけ多くの経路に広告を出し、売り込みたい衝動に駆られる気持ちもわかりますが、これでは余計に費用がかかります。
信頼できる人材サービス会社なら、事前に吟味された人材プールの中から適材を素早く見つけること及び能動的に人材を検索して行くことが可能です。
その結果、求人広告を出し、応募者の中から条件に合致する人材を探し出す作業に費やしていた時間と労力が省かれます。この作業をやるはずだった担当者は、浮いた時間を自由に使って組織にとってもっと価値ある別の仕事に専念できます。
人材管理にはシフト計画や時間外労働の管理、給与支払いの管理など、多数の管理作業が伴います。大勢の人員を抱える大企業の場合は、こうした管理作業ははるかに複雑化し、人材チームが大幅な手間と費用を負うことになります。
人材サービス会社の利用を決めれば、こうした管理作業の負担を大幅に軽減できます。繁忙期に臨時雇用者を使っている企業であれば、人材スペシャリストに生産能力の分析と必要な人員の確保、さらにはオンボーディング(※3)や給与支払い管理といった勤務開始後のプロセスを任せることができます。
独自のニーズや課題に合わせてカスタマイズしたサービスをご希望なら、パートナーの常駐が特に効果的です。
製造業(※4)に代表される多くの業界では需要に季節性や変動性があり、それが生産量や必要な労働力に影響します。
資源を常に効率良く活用したいならば、人材管理には柔軟性が必要です。人材サービス会社が提供するサービスやノウハウがあれば、臨時雇用(※5)を最適化し、生産サイクルに合わせた労働力の供給が可能です。
必要に応じた労働力の調整によって資源の無駄を極力なくすことができ、つまり、就業時間に対してのみ賃金を支払い、時間外労働コストを抑えられます。さらに人手不足による納期遅れや失注のリスクも抑えられます。
現在の人事業務の進展にはテクノロジーイノベーション(※6)が大きな役割を果たし、多くの企業が主立った採用プロセスやワークフォースマネジメントプロセスを最適化する新しいシステムやテクノロジーの導入によってメリットを享受しています。
コスト効率については、電子請求書管理のほか、応募者の選考、リファレンスチェック、人員分析などの重要タスクの自動化(※7)によって人事チームに時間的余裕が生まれ、各自のスキルを有効活用できる別の仕事に専念できます。人的ミスのリスク軽減にもつながり、財務的にもプラスのインパクトがあります。
人材サービス会社はテクノロジーの最新動向を伝え、どのツールが最も適しているか、判断をサポートできます。
ランスタッドのインハウスサービスは、熟練臨時雇用者の採用・管理サービスを提供する独自のソリューションです。ご利用いただいた場合にどの程度のコスト削減が可能か、シミュレーターでチェックできます。