ランスタッドでは、勤務先として魅力ある企業を世界共通基準で測る「エンプロイヤーブランド・リサーチ」の最新調査結果を発表しました。「勤務先としていま最も魅力のある企業」を第三者機関であるKantar(本社イギリス)に委託する調査によって選定しています。2000年にベルギーで初めて発表して以来、世界共通基準のもと各国で毎年実施され、「エンプロイヤーブランド(企業魅力度)」を測る世界最大級の調査として高く評価されています。日本では2012年から開始し、今回で10回目の実施になります。
本記事では、2021年ヘルスケア・ホームケア・化学業界のエンプロイヤーブランドに解説していきます。本調査対象企業の企業の皆様へは、企業の認知度、働きたい方の割合や各指標の評価などを記載したレポートを無償提供させていただいておりますので、ぜひご活用ください。
ヘルスケア・ホームケア・化学業界企業で働きたいと思う人の割合は非常に高く、食品・電気/精密機器/他製造業に続いて第三位となっています。
この割合が高い要因は、この業界が社会的公共性が高い仕事である点がやり甲斐に繋がり、業界の魅力度を押し上げていると推察されます。例えば「このコロナ禍を終息させる鍵を握るのはこの業界である」ということは、業界をあまりよく知らない世間一般の人たちでも容易に想像つくでしょう。
対して、この業界企業の認知度は、業界全体の中では高くないポジションに位置しています。
国内で良く知られた企業や、コロナ禍の中で一部認知度を上げた製薬会社や化学メーカーは幾つかありますが、他業界と比較するとこの業界の企業はまだまだ一般的には知られていないのが現状です。
次はランスタッド独自の10の指標で見たときにこの業界がどのように評価されているか見ていきましょう。
業界および企業の評価は、「企業を知っている」と答えた回答者に本調査独自の10の指標の評価を依頼し、総合的な評価を割り出しています。ヘルスケア・ホームケア・科学業界は10項目のうち5項目で全業界の中で最も高い評価を得ています。
特に「ワークライフバランス」「COVID-19安全な作業環境」「快適な職場環境」などの「働く環境」が他業界よりも優れているのではないかと考えられています。本調査は実際にどうかという事実よりは、周りからどう見えているかという部分を調査をしているため、多分にイメージの部分はありますが、転職希望者をを集めるには十分な理由と言えます。
一方、在宅勤務の可能性はやや低いと考えられているようですが、IT企業以外のメーカー企業では多少低くなる傾向にあります。ただし、日本の労働者の中での在宅勤務への評価は分かれるところで、特に事務職の方々が重視する傾向がありますが、現場勤務の方々の重視度はやや下がります。企業の中で一律な働き方でなく、職種に応じた適切な働き方を提供できる企業が支持されえていくのではないでしょうか。
ランスタッドのエンプロイヤーブランドの企業レポートでは上記のような業界レポートの各企業版を御覧いただけます。