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27歳の決断 ドライバーを辞めた私|ランスタッド法人ブログ

作成者: randstad|Jul 4, 2021 3:00:00 PM

 埼玉県某所。とある食品宅配をおこなっている会社。当時23歳の私はそこにいた。ドライバーとして数年勤務したのちに若手の有望株として期待も受け役職にもつき、運行管理者の資格も取得した。人付き合いが苦手な訳でもない。会社に大きな不満があった訳でもない。そんな私がこの会社、物流業界を去ったのは27歳の頃だった・・・。

初めまして。ランスタッドの福島大輔と申します。書き始めから某ドキュメンタリー番組が頭をよぎる私は現在34歳。物流業界から人材業界へ。ランスタッドでドライバーを扱う専門部署に身を置き7年目を迎えた私が、私にしか語れない目線で業界課題に切り込んでみたいと思います。



◆ 私はなぜドライバーを辞めたのか

 ドライバーの仕事は好きでした。トラック満載の荷物を手際よく納品し、空になった瞬間の達成感やお客様からの「ありがとう」、社内でのコミュニケーション、走行中は好きな音楽やラジオを聴いたりと自分なりにやりがいを見出し働いていましたが、そんな私がドライバーを辞めた理由の一つが「目標・将来を描けない」でした。

 あくまで主観かも知れませんが、新しいことにチャレンジできる環境がなく、日々代わり映えしない事が私には物足りなくなってしまい、さらにはキャリアパスが明確になっていなかった事で自身の将来を描けなくなってしまったのです。もちろん同世代の同僚が皆同じ考えであったとは思っていませんが、事実数年後には他の居場所、キャリアを求めて多くの仲間が巣立っていきました。

◆ 年齢構成の変化、止まらない若手の減少

※「総務省 労働力調査」よりランスタッド作成 

 御覧の通り上の表からも若手の減少が加速していることが見て取れます。個人差はありますが、働ける年齢には限界がありますのでこの状態が続いた先には、深刻な人手不足が待っていると思われます。物が届かなければ私たちの日常に大きな影響を及ぼしかねないし、もう既にでているかも知れません。

 したがって「人材」が最も重要な経営資源と言える労働集約型の業界において、この大きな課題と如何に向き合い、変化に対応するかは当然の事かと思います。問題は他社への差別化を目的とした貴社ならではの採用戦略を行っていかなければ今後の事業運営に大きな影響をもたらす可能性が高いということです。

◆ 応募はあるが採用に迷う・・

 資格、経験を有している即戦採用は増員や欠員補充には欠かせませんが、「経験があるけど年齢がねぇ・・・」「若い子応募来たけどうちの車両乗れないんだよ・・」など、たびたび耳にします。この状況をデータで見てみましょう。


※ランスタッド ドライバー応募者データより作成

 応募者の約70%が40歳以上であることがわかります。俗にいう4tトラックに乗車可能な中型8t限定(旧普通免許)所持者も現時点で32歳~33歳以上となってきております。数年後には・・・。

 しかし一方で残りの約30%にあたる40歳以下の求職者・応募者がいることも事実です。この世代は先に申し上げた通り、免許区分が不足していたり、経験が少なかったりで即戦力として見込みづらいことから採用の取りこぼしが起きている可能性があります。ゆえに、将来を見据えるには若手人材の採用戦略が今後の鍵だと私は強く思っており、時代とともに変化する労働力、生産年齢人口構成において、ランスタッドが人材ビジネスで培った知見やデータ分析などのノウハウはもしかしたら貴社のお役に立てるかも知れません。

◆ 採用に新たなる一手を

 一般的な採用手法としてハローワークや各種求人媒体の利用、社員紹介などがあります。企業サイドは応募者や紹介を待ち、自社の選考基準にて採用を行う。言わば応募ありきで受け身のかたちであり、この良し悪しを問うのではなく、今日を形成してきたスタンダードな手法です。しかしこの先を考えた時はどうでしょう?果たしてこの方法だけで、この先の変化を乗り切れるでしょうか?「餅は餅屋」こんなことわざもあるくらいです。実はランスタッドでは若手採用に向けてこんな取り組みも行っております。

◆ 登録スタッフに希望職種問わずドライバー職を提案

 特に希望もしていないのに無理やりドライバー職を勧めているということではありません。この先どういった仕事に就くべきか、就けるのか、就きたいのかなど、まだまだ考えが不安定な方はこの世代には沢山います。したがってこういった方々にドライバーというひとつの可能性を提案できることは沢山の企業様からのオーダーと多数の登録スタッフを抱える当社の強みと言えるのかも知れません。

〇 事例1 A社
 平均年齢50歳代半ばと、ドライバー社員が年々高齢化しており、資格支援制度有、未経験者OK等で中途採用募集を行ってもなかなか採用が奮わず、全体の若返りが図れないとのご相談をいただく。未経験でも可能な若年層の紹介先が担保されたことで、これらに該当する弊社スタッフを1年間で8名ほどご推薦させていただきました。当然ながら若干のミスマッチもあり、退職される方もいましたが、最終的に5名が継続勤務しており、内2名は人材紹介で該当企業様の直接雇用へと切り替えることが出来ました。

〇 ご担当者様コメント
 「自社での募集と並行してランスタッドからの紹介者も受け入れたことにより、これまででは成し得なかった結果を出すことが出来た。ランスタッドに頼むことは募集費がかからないので今後もどんどん若手を推薦してほしい。」

◆ データ活用による戦略的採用・効率化

 ランスタッドはこれまで採用に関するさまざまなデータを地道に収集してまいりました。これはもちろん趣味でおこなっているわけではありません。お取引先企業様に、より高い付加価値・サービスを提供できるよう行っていることです。下図は昨今主流であるWeb媒体における、同県・同市での類似案件の広告効果を比較したものになります。

※ランスタッド ドライバー応募者データより作成

 例えば求人広告に同じ費用を投じたとしても、採用にはこれだけ違いがあったりします。A求人は他求人と比べて費用対効果が高く、比較的安価でより多くの応募獲得が出来ていることがわかると思います。これはあくまで一例ではありますが、こういったデータ収集、分析から見える傾向や見解を用いてお客様毎にご提案を行ったり、解決案をご提示させていただいたりもしております。

〇 事例2 B社
 「ドライバーが1人でも多ければもっと業務を回せるのでとにかく人が欲しい。ただし資格も経験もないと困る。更に若手なら尚良い。」非常に多いご相談の1つではありますが、求職者をより多く獲得することをミッションとして求人効果を高めるべく、周辺エリアのデータをを分析し、どんな求人に応募が来ているか、またはその逆か、年齢層は?検索キーワード上位は?魅力を感じてもらうには?など検証を重ね、キャッチコピーや訴求ポイントの変更など、お客様と一緒になって採用強化に取り組んだ結果、数年かけ7名の増員に成功。またその中には弊社の他の派遣先企業様で契約終了を迎える20代の方に当社で資格支援をしたあとに紹介した若手採用のケースもありました。

〇 ご担当者様コメント
 「ランスタッドの利用は、既に当社の採用手法の1つとして確立しており、現在の配送課長はランスタッドの元派遣社員さんです。新たに迎える方の教育にも熱心に取り組んでくれております。」


◆ ランスタッドにできること

ランスタッドでは、これまでのビジネスで培ってきた知見とノウハウを活かし、様々なデータ収集や分析を行いながら、お客様毎にカスタマイズしてご提案しており、ここではほんの一例をご紹介しましたが、その他さまざまなご提案をさせていただいております。

  • 次世代の担い手を確保したい
  • 応募が来たり来なかったりするのは何故?
  • 採用はできても定着が難しい
  • 採用戦略って具体的にどうしたらよい?
  • 先行きが不透明な状況で今後の人員をどう担保したら良いか?

など、考えてもお悩みは尽きないことと思います。

 ここまでお話させていただいた通り、様々な変化や課題を乗り越えるために、是非皆さまのお声を聞かせてくださいませ。ご一緒に解消に向けて進んで行ければ幸いに存じます。若くして業界を離れた私自身も、これまでの経験を活かして業界のお客様、派遣社員1人1人と向き合い、皆さまの下支えが出来るよう、全力でお手伝いさせていただきます!

【筆者プロフィール】

福島 大輔(ふくしま だいすけ)
ランスタッド株式会社 DR高崎支店 支店長

物流運送企業でドライバーから管理職を経験。2015年ランスタッド株式会社入社。コンサルタントとしてさいたま、所沢支店で勤務、経験を積み2020年より現職。趣味は酒場めぐり(現在自粛中・・・)

 

【ランスタッド ドライバー事業部】
世界最大級の総合人材サービス  ランスタッドで、ドライバーだけに特化した事業を行っています。
特化型事業だからこそ業界や知識に精通したコンサルタントがお客様の今とこれからについてサポートさせていただき、ソリューションさせていただきます。