カスタマーエンゲージメントプラットフォームを提供するBrazeのプリセールスを技術的な側面からサポートしている、ソリューションコンサルタントの伴田氏。その表情と言葉からは、製品と会社、仲間への愛が溢れ出ています。Brazeのエンプロイヤーブランドが高い理由はどこにあるのでしょうか。会社のカルチャーや働き方から探っていきます。
伴田 有香氏
Braze株式会社(https://www.braze.co.jp/)
ソリューションコンサルタント
キヤノンマーケティングジャパンにてSalesforceのプリセールス・カスタマーサクセスに従事。エンタープライズ企業をメインとしてSalesforceの拡販/活用支援に務めた。2019年にマルケト、アドビにてプリセールス活動に従事。2021年よりBrazeに参画。 |
――Brazeはどんなカルチャーの会社ですか
グローバル全体ですごく人を大事にしていて、日本も海外も役割に限らずサポーティブな人が働いています。
世界では1,000名以上のメンバーがいますが、日本ではようやく20名位に達したところ。少ないリソースで色んな業務をやっている状況ですが、グローバルのサポートがすごく手厚く、本当に人を大切にしてくれている会社だと感じます。
何か分からないことや商談で困ったことがあったときに、ロールを越えて必ず誰かしら助けてくれる。そういった心理的安全性の担保があるからこそ、どんどんチャレンジができます。
――どんな方がBrazeで働いているのでしょう
とても個性豊かですが、共通点は、お客様のためを思ってロールに限らず色んなところに関わっていくというところです。私はプリセールスの担当で、受注した後はポストセールスが担当になるんですが、商談段階でもポストセールスのメンバーが積極的に助けてくれます。資料作成のサポートやミーティングへの同席はすごくありがたいですし、商談段階でのポストセールスとのコミュニケーションはお客様へ安心感も与えられているのではないかと思います。
――これまで働いた会社との違いは感じますか
一番は意思決定の速さですね。自分たちの業務や提案活動を効率化するために、誰かが外部のいいツールを見つけたら「みんなで使ってみよう」ということができたり、色んなことが社員発信で変わっていきます。
個人の裁量に任せられているのもありますし、改善の余地がある場合はどんどん発信していこう、という文化もあると思います。
――皆さんがサポーティブな理由はなぜでしょう
みんな製品・会社・マーケティングが好きという共通項があると思っています。その上で、カスタマーサクセスをみんなが願っていますし、確信しているからではないでしょうか。本当に良いものだからもっと広めていきたいという思いが強いので、「これが日本に浸透していないのはもったいない」「早く伝えたい」という使命感があると感じます。
何かあったとき、自分が分かる範囲内で回答するのはもちろんですが、分からなくても、一緒に調べてくれるメンバーが多いと感じます。それはグローバルでも同じ雰囲気がありますし、向上心や学習意欲が高い人がとても多いです。
これは、全世界のBrazeメンバーに6つの価値観が浸透しているからだと思います。
「Take Your Seat At The Table(同じ席につこう)」、「Don't Ignore Smoke(煙を無視しない)」、「Shape The Future(未来を形作ろう)」、「Embrace Curiosity(好奇心を持とう)」、「Seek The Truth(真実を追い求めよう)」、「Be A Human(人間らしく)」。
毎週ニューヨーク本社のCEOが自身で書いているメールが全社員に発信され、コミュニケーションし続けてくれることをはじめ、日本の代表も方針などを言葉やメールなどで社員に投げかけてくれる。些細なことですけど、常に会社の在り方やパーパス、ミッション、ビジョンが身近なところにあり、自然に浸透していると感じます。
――海外とはどのようにコミュニケーションを取っていますか
本社とは、夜中になりますが月1回程度グローバルのチームミーティングがあります。あとは、APAC(アジア拠点)のチームもあるので、週1回のチームミーティングで各々の状況などを共有したりします。
ニューヨークが本社なので、時差が大きくてなかなか本社のメンバーと定期的にというのは難しいですが、逆に言うと上手く活用できることもあります。タイムリーにレスポンスが欲しい場合はAPACのメンバーに聞いてみたり、こちらが休んでいる夜にニューヨークの方で稼働しているので、質問を投げておき起きたら回答が返って来ているということもあります。
――創業期の会社は忙しいイメージがありますが?
もちろん忙しいのは忙しいですが、がむしゃらに忙しいわけではないですし、プライベートとの両立はできています。休みが取れないことを覚悟して入ったんですけれど(笑)、休みはきちんと確保できるので、そこに難しさはありません。
他のメンバーも朝や夜に英会話の時間を確保していたり、各々で上手くスケジュールを組んでいます。会社の学習支援補助もあるので、そういった制度を活用して勉強しているようです。
――創業期ならではの課題はありますか
作り上げるところからはじまるので、試行錯誤しながらという状況です。例えば「このマテリアルがない」や「プロセスは要改善だ」などと会話しながら進んでいく。そういうところが難しさでもあり、楽しいところでもあります。
課題ではありませんが、制度や文化もどんどん変化します。例えば休暇制度1つとっても、少しずつ日本独自の制度にアップデートされています。家族のための休暇取得制度があるんですが、家族という枠組みにとらわれないパートナーとの時間にお休みを取れるようになっています。Brazeの多様性を重視するカルチャーや、働きやすい環境を提供したいという代表の想いもあって、柔軟性のある制度が作られました。
私自身もその制度の対象にペットも加えてほしいと日本の人事責任者にリクエストしました。そうやってみんなで制度をブラッシュアップしていけるというのも、創業期のBrazeだからこそなのかなと思っています。
――Brazeで働く魅力はどこにあるのでしょう
一番は、ものすごい勢いでの会社の成長を体感できる点です。それにBrazeの製品がとにかく面白く、できることの幅が広いので、それを学ぶだけでも日々知識が増えていくと思います。
また、驚くほど早く製品がアップデートされます。つい先日お客様からいただいた要望が反映されていたり、日々アップデートが止まらないスピード感があります。自社製品であるというのもありますが、創業したCEO・CTOはテクニカルなバックグラウンドが強いのもあり、そこへの投資がきちんとされているのではないかと思います。
製品やチーム、そして自分も、どんどん進化していくと感じることができますし、Brazeの魅力に共感してお客様が増えてくださっているのも本当に嬉しいです。
(肩書きは取材時のものです)